第66話 スライム

 何処だろう…リゾート地のようなところにいた。

 誰と来たのかも解らない。


 対岸には都市が見える。

 本土と離れ島といったところだろうか、突然、都市が燃え始めた。

 誰かが叫び、大勢の人が、その様子を見ている。

 何人かが島からボートで本土へ向かったようだ、すぐにボートが燃え出し爆発した。

 近づくことはできないようだ。

 残された人は、ホテルへ戻った。


 ホテルには、スライムのような生物が所々に、へばりつくようにグジュグジュと蠢いている。

 誰かが、踏みつけると破裂するように飛び散り火を放つ。

 踏んだ男と飛び散った破片で数人が息絶えた。

 都市もコイツラのせいで燃えたのかと、皆、納得した。


 それからはスライムに触らない様に、ホテルでの生活が始まった。

 スライムは極端な段差は超えられないようで、2階から上にはあがってこない。

 何階建てのホテルかは知らないが、暮らしているうちに階層分けがされていた。


 権力を握ったヤツは上層階で生活するようになっていた。

 私は、中級の駆除係をやっていた。

 危険が伴うので、やり手が少なく扱いがいい。

 部屋も個室が与えられていて、食糧も不自由ない。

 生活区域に近づくスライムを駆除する日々、時折、人員が補充される。

 今日は、昔の同級生に会った。

 彼も志願したらしい。


 その日、私達は地下の下水道でスライムの駆除をしていた。

 迷路のような地下道を抜けると青い海が視えた。

 海には暗い緑色をしたスライムが漂っている。


 タバコを吸い、吸い殻をスライムに投げつけると足元でボワッと発火して燃える。


 戻る途中で廃墟になったような銭湯を見つけた。

 ホテルとは少し離れた場所。


 銭湯には女性達が10数名いた。

 1人の女性が近づいてきた。

 自分は、あのホテルを仕切っている男の女だという。

 私は、その男を知らない。

 ホテルに何人いるかも知らない。


 私は、その女から銃を受け取っていた。

 その男を殺す為に…。


 ホテルに戻ると、大宴会室で宴会が開かれている。

 私も参加していいようだ。


 奥にいる男、私の視線は、その男に向いていた。

 殺すのか…。

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