第59話 デリヘル

 ビジネスホテルに泊まっていた。

 荷物の整理がつかない。

 狭い部屋に荷物が散らかっている、明日はフライトで、もう時間は無い。

 私は焦っていた。

 ドアをノックされた。

 開けると、4人の若い女性が立っている。

「お邪魔しま~す」

 と明るく笑いながら部屋に入ってくる。

 なんなのかと尋ねると、店側から派遣されたと言いながら服を脱ぎ始める。

 狭い部屋で4人の女性が服を脱ぎ散らかす。

 さらに部屋が狭く乱雑に変わる。

 キミたちなど呼んでない迷惑だから出て行ってくれと言っても出て行かない。

 彼女達は2人ずつシャワーを浴び始めている。

 部屋の電話が鳴る。

「女の子到着しましたか?」

 呼んでないし帰ってくれと頼む。

 そもそも呼んでも無いのになぜ4人も部屋に送られてくるのか?


 彼女達は、しぶしぶ引き揚げていくのだが、誰一人服を着ないまま帰って行く。

 狭い部屋は更に散らかり、私は途方に暮れるのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る