地域活性化友好交流会~005

 セコンドの指示も何のその。ダッシュをかまして懐を取る!

「アホー!!キレんなっつってんのに!」

 荒木さんの絶叫が届くが、もう遅い。だけどただ突っ込むような真似はしないから安心してくれ。

「おい荒木!!いつもの真っすぐじゃねえ、ガードを固めてステップ踏みながら被弾しないようにダッシュしているぞ!?」

「マジで!?あの直線バカが!?」

 驚くなよ。結構やっているだろこんな事。俺だって好き好んで被弾なんかしたくねーんだし。

「お前って信用ねえよな!」

 ジャブが飛んで切る。弾きながら追う。しかしヒロの野郎、アウトボクシングに徹するかと思ったら……

『大沢選手も前に出たー!!』

 そう、事もあろうに、こいつも前に出てジャブを放つのだ。しかし打ったら必ず下がったり、横に逃げたり。真っ向勝負はしてこねーんだよな。

『うまいですね大沢選手。打っては離れてを繰り返しています。時には自分から前に出てきますし、予測しにくい』

 証拠に俺はなかなか手が出せないでいる。動きもランダムでさらに読みにくい。

 だけど俺だってただまっすぐじゃねーんだ。向こうも予測しにくい筈だ。

 真っすぐは変わらないが、右に左にプレッシャーを掛けながら進む。ガードでジャブをはじきながら進む!

 今度はヒロもコーナーに逃げない。リングに円を描くようにフットワークで移動している、よって俺の足でも捕らえきれない。

 ガードしているとはいえジャブは当たっている。このままじゃこのラウンドは取られる。

 だけどそれでいい。判定勝ち狙いはボクサーのすることだ。俺はボクサーじゃない。手段としてボクシングをやっているだけの糞だ。

 まあ、何を言おうが捕えなければ話にならない。

 なのでギアを上げる。ヒロの足にも追いつくように。

「この野郎、スタミナ度外視かよ!!らしいっちゃらしいがな!!」

 そうだな、だが、チャラになる。何故ならば、必ず捕らえてボディに打ち込むからな!!

『緒方選手のスピードも上がったー!!これは凄い!!大沢選手、どんどん下がっていきます!!先ほどの横の動きが無くなったー!!』

『スピードもそうですが、プレッシャーが凄いでしょうね。緒方選手はガードこそしていますが、貰う事を全く恐れていませんからほら、言った先から!!』

 ジャブを貰っちまった。開いた隙間にねじ込んで来やがった。だからどうした?俺はジャブじゃ止まんねーよ!!

 尚も前に出る。俺とヒロの違いは、ヒロは打ちながら逃げているが、俺はパンチ一つ出しちゃいないところだ。

 要するに、スタミナが先に切れるのはヒロの方だって事だ。

「この野郎が!!止まりやがれ!!」

 何発放ったか、ジャブを出すヒロ。ガードで弾くが時々貰う。しかし止まらない。止まらない!!

「この……!!」

 振り翳した拳。より強いパンチを出そうと意識したからだろう。

 そこにワンツー!!ジャブと右ストレートがヒットした!!

「ち!!」

 右は浅かったか。ガードを戻しやがった。

 ならば渾身の右ストレート!!ヒロのガードにぶち当たる。ダメージには繋がらないだろうが、プレッシャーは確実に与えている!!

 左ストレート!!またガードによって弾かれる。びりびりと震えた拳の手ごたえが教えてくれる。ガードは強固だが、続けていけばこじ開けられると!!

 右ストレート!!

「同じ事を何度もかよバカ!!」

 その右にカウンターを合わせるヒロ。ヒロ相手にガードをこじ開けるのはやっぱきついようだが、それを読んでいたと言ったらどうする!?

 急停止する俺。しかしカウンターは喰らってしまう。

「!!この馬鹿また……!」

 そう、いつもの俺だ。来ると解っているのなら耐えられる。加えて急停止した状態ながらもピットポイントをずらすが如く、身体全体を右に逃がしていた。

 スタンスを広げる。ヒロが拳を戻すより先に左ストレートを放った!!

 ご!!と拳に確かな手ごたえ。逆にカウンターが決まった形となった!!

「ダウーン!!ニュートラルコーナーに戻って!!」

 レフェリーの出川さんのコールの通り、俺はヒロからダウンを奪ったのだ。しかも手応えが完璧だ。効いただろ、絶対!!

『大沢選手ダウン!!緒方選手のパンチが決まりました!!』

 歓声が沸き起こる。中には俺が勝ったと思っている奴もいるだろう。だが、それは誤りだ。

『ついに決まりましたね。緒方選手の貰う事を恐れない特攻行為で放った左ストレートです。しかし、大沢選手は立つでしょうね』

『え?ダウンしたじゃないですか?』

『綺麗に決まりましたからね。ですが、スパーリングのグローブですから、深刻なダメージには至っていないでしょう』

 その通り。しかもダメージが蓄積されていない状態でのダウンだ。派手に倒れたように見えるんだろうが、深刻なダメージには繋がっていない。

「ファーイブ!!」

『カウント5ですが、大沢選手、ぴくりとも動きませんが?』

『時間いっぱいまで休むつもりでしょう。深刻じゃないとはいえ、ダメージはありますから』

 そう、効いたには効いただろうが、参ったする程のダメージは与えていない。

「エーイト!!」

 カウント8のコールのあと、バク転するように立つ。

「やれるな?」

「ああ、ちょっとしくっただけだ。効いちゃいねえ……訳じゃねえけど」

「ファイッ!!」

『大沢選手、立ちました!!そして続行です!!』

 歓声が凄い事になった。盛り上がってんな。俺がダウンさせた時よりも。

『おーっと!ここでコング!第四ラウンド、緒方選手の……えーっと……』

『左ストレートによるダウンを奪いましたが、大沢選手が立ち上がったところで終了ですね。次のラウンドでどう出るか、注目です』

 玉内が実況までやってんじゃねーか。解説だけじゃねーの?まあ、里中さんにマジな実況は無理だろうけどさ。

「良く倒した隆!!いつものように無様にひっくり返るって絶対に思っていたぞ!!」

 汗を拭きながらとても失礼な事を言われた。

「だけどそんなに効いちゃいないようっすね。手応えはバッチシだったけど」

「その前までのダメージがあんまねえからだろ。スパーのグローブだし。スタミナも計算して温存してんだろうしな」

 その通りだと思ったので頷く。次はどう動くか?仕返しを絶対に考えていると思うんだけど。

「次のラウンドはもっと脚を使ってくるだろうな。スピードで攪乱、みたいな」

「ですね。カウンター狙いっすかね」

 いつものヒロならそうするだろうけど、今回はどうだ?

「考えすぎも良くねえ。裏の裏の裏の裏の裏の裏とか、訳解んねえ状態になる。だから今まで通りだ。お前にしちゃ珍しくポイントリードしてんだし」

 まあ、そうだな。訳解んねえどころか収拾がつきそうも無くなるし。

 ラウンド5、リング中央で拳を合わせる。

 戻して構える……え!?

 左頬が跳ね上がった。構える暇すらなかった、ヒロの速攻の右スマッシュ!!

 甘い、と言うか気の抜けたガード、いや、ただ添えた程度の腕なんか簡単に弾かれた、重いパンチ!!

『緒方選手、第五ラウンド開始早々ダウン!!大沢選手の右のパンチが決まった!!』

『構える前に打ったんですね。スマッシュです。大沢選手のフィニッシュブローですね。意識を刈り取る重いパンチです。それを虚を突かれてもろに喰らいました。先ほどの大沢選手のダウンとは違い、これは完全に効いています』

 その通りだよちくしょう!!完全に効いちまった!スパーのグローブだから辛うじて助かっているってだけだ!!

「スリー!!」

 ヤバい、何のアクションも起こさないんじゃ、タオルを投げられる。なので身体を仰向けに治した。

「フォー!!」

 呼吸を正そうと息を吐く。大きく吐く。

「ファイブ!!」

 吐いた分以上に多く吸う。酸素を身体中に行き渡らせるように。

『ちゃんと意識はありますね。動かないのは大沢選手のようにギリギリまで休憩しようとの事でしょう』

 玉内の言う通りだ。だからより多くの酸素を取り込む呼吸をする。

「シーックス!!」

『……本当に休んでいるだけですか?緒方選手、動きませんが?』

『そうです。胸が大きく動いているのが解る筈です。酸素を充分に取り込もうと言う事です』

『では、立つ…?』

『立ちます。しかし、流石ですね大沢選手。僕はダウンを奪えなかったのに、こうもあっさりとひっくり返すとは』

 そういやお前との試合はダウンしなかったよな、俺。まあ、そこは気にすんな。もう一回ヒロをぶっ倒してやるからそれで我慢しろ。

「エーイト!!」

 ヒロの派手な立ち上がりとは違い、ゆっくり立ってファイティングポーズを取った。

「どうだ?やれるか?」

 頷く。

「声も出ねえんじゃTKOにするか」

「やれますやれます!!なんでそんな意地悪すんすか!?」

 だから減量下手くそなんだよ!!素直にやらせろよ!!

「だってお前、ちゃんとレフェリーしなきゃ、あとで会長にどやされるだろ」

「解ったっすから再開してくださいよ。あの野郎、もう一回マットを舐めさせなきゃ気が済まないっすから」

『再開です!!緒方選手、まだ戦えます!!』

 当たり前だ。あの野郎、マジで許さんからな!!

 と、思ったら、向こうがとどめを刺そうとしてんのか、ダッシュで突っ込んできた!

 ガードを固めて……いや、接近戦なら迎え撃つ!!

 スタンスを広げて踏ん張りを利かせて!!

 コンパクトながらの右ストレート!!カウンター云々じゃない、相殺するよう、俺も右だ!!

 ごっ!!

 ヒロの右が当たった。だが、来ると完全に解っているパンチ、なんぼでも耐える!!

 俺の右は空を切った。ヒロの左が来たので額で受けて、さらに右!!

 その右も空を切った。あの野郎、上体を引いて避けやがっている。俺が踏ん張り重視のスタンスだから深く追撃できないと知ったうえでの戦法だ。

『これは少し拙いかもしれませんね。大沢選手のパンチしか当たっていませんよ、このラウンド』

 確かに。しかもダメージが残るスマッシュの後に何発も喰らっているし、俺のパンチは空を切るしで正直言ってやばい。

 このままだったらTKOになる可能性が高い。そうなりゃ負けだ。負けるくらいなら賭けてもいいだろ?

 また左を喰らった。戻すと同時にダッシュをかます。

「やっぱそう来たかよ」

 読んでいたんだろう、冷静にジャブで突き放すも、ジャブじゃ俺はとまんねーっつってんだろってあれ?

 膝が震えているだと!?ダメージの蓄積デジャブすら耐えられなくなったか!?

 「このラウンド、お前のパンチは徒労に終わってばっかだ。精神的にも来るだろうが?」

 笑いながらもジャブ。全て喰らう。

『緒方選手の突進力が無くなったようですね。大沢選手の勝ちで終わりそうですね……』

『あの緒方君が負ける!?嘘でしょ!?』

『その緒方と互角以上の力を大沢選手は持っているって事です』

 会場も諦めモードに移行した。俺が負けると殆どの人が思っているんだろうが……

「本気出してダーリン!!らしくないよ!!」

「遊んでんじゃないよ隆!!これはボクシングだけど、アンタのはちょっと違うでしょ!!」

 見えないが檄を飛ばす女子二人の声。遥香と麻美だ。

「っち、流石槇原と日向だな。お前が負けるとは微塵も思っちゃいねえ」

 苦虫を噛み潰す表情のヒロだが、お前だって微塵たりとも油断してねーだろ。俺がいつもの特攻をやっても対処可能だろうに。

 だが、まあ、このまま終わる訳にはいかねーよな。一番らしくないのが諦める事だ。

 仕方ねーな。まだ未完成だが、やってみるか。

 俺は右脚で一歩踏み出した。ヒロの右が顔面に当たった。

 がくん、と膝を折った。その際クリンチを行う。距離が少しあるから簡単に逃げられるかと思ったが、意外にもヒロは両腕を広げてレフェリーにアピった。

 クリンチはさせる方も疲労が溜まる。なので抗わずにブレイクを要求する手段もあるが、俺がクリンチするのは意外というか無いと思っていたから逆にビビったともいえる。

 だが、俺はクリンチはしてねーだろ。確かに左腕はお前の肩に添えているが、右はボディの位置に添えられているんだぞ。

 賭けに勝った瞬間だ。いつものお前ならここまで想定していただろうが、まだ二回目だしな。しかも試合でやるとは思わなかっただろうし。

 右脚を内に捻る。腰、背中、肩、肘、手首。全てに連動させた。

 その螺旋の力を拳に乗せて!!ヒロのボディに叩き付けた!!

「かはっ!!!!!」

 膝から崩れ落ちるヒロ。そしてマットにぶっ倒れた!!

「………?」

「出川さん、ダウンっすよ」

 何呆けてんだこの人は?カウントとれよ、ボケーっとすんじゃねーよ、ちゃんと仕事しろ!!

「……!ダウーン!!ニュートラルコーナーに!!」

 漸くかよ。カウント遅れて立ち上がられちゃ、レフェリーの立場が無いんだが?まあいいや、完璧劣勢なのにダウンしたのが向こうなんだから、何が起こったか理解が追い付かないだろうし。

『……今何が起こった!?』

 ほら、解説の玉内ですら意味解んねーって感じだし。解ってんのは放った俺とぶっ倒れたヒロだけだろう。

 しかし、うまく行ったな。ひっそりとワンインチパンチを打つ手段を研究した甲斐があったと言うものだ。

「ワン!ツー!」

 カウントが進むが、ヒロは起きる気配がない。

『何が起こった!?緒方、何をした!?』

『ちょ、玉内君、興奮しないで。解説なんだから』

 玉内がうろたえる程の長接近戦のパンチ。解説席から見えなかっただろ。

「スリー!!フォー!!」

『大沢選手、動きません!!緒方選手の謎のパンチがそんなに効いたのか!?』

 ヒロは一度喰らった身だ。あのダメージを身をもって知っている。だから立つだろう。ボディへのパンチだから意識を刈り取るまで行かないからな。

「ファイブ!!シックス!!」

 ぐ、と両腕をマットに突っ張った。ほら、立つだろ?ワンインチパンチは超強力だけど、スパーのグローブだ。ダメージ半減って所だろ。

「セブン!!エイト!!」

 ぐぐぐ、と起き上がる。俺にめっさガンをくれながら。

「ナイン!」

 ここでファイティングポーズを取った。続行だ!

「やれるか?」

「ああ、出川さんのおかげでな」

「うん?俺のおかげ?」

「カウント遅れただろ。あれが無かったらテンカウントだったぜ。助かった出川さん」

 暗に非難しているヒロだった。出川さん、汗だらだらで苦笑いだった。

「ファイッ!」

『続行だー!!大沢選手、立ち上がりました!!』

 歓声がデカくなる。立ったヒロへの歓声だろう。

 俺もヒロの元にダッシュする。ヒロ、逃げようとしたが、ガクンと膝が折れて儘ならない。

『一発のパンチでひっくり返しただと!?』

『玉内君、解説!!』

『え!?あ、ああ……クリンチしようとした緒方選手でしたが、大沢選手が素早くブレイクを要求、その後です、ダウンしたのは……』

『どうしてでしょうか?』

『あの状況で打てるパンチはボディブローでしょうが、あんな密着状態で打つボディにそんな破壊力がある筈が無い……左腕は大沢選手の肩にかかっていましたから、右のボディブローになります。緒方選手はリバーブローが得意ですが、それは左で打つのでリバーじゃない……』

『右の新パンチ、でしょうか?』

『そうでしょう。もしくは何かしらのアクシデント……いや、レフェリーがカウントを取ったと言う事はちゃんとボディへの攻撃がなされたから、アクシデントは無い。やっぱり謎です……』

「……玉内も何が起こったのは解んねえみてえだな。あのスパーを知っているジムの仲間だからこそ、何があったか理解できた」

 そりゃそうだ。ジムでしか、しかも一発しか見せた事がないんだから。

 なんにせよ、雑談に興じる時間はない。だって今、俺の大チャンスなんだから!

 右の間合い!!ストレート!!

 ガク付きながらもなんとか躱すヒロ。流石にいきなり大砲は無理があったか。

 ならばもっと接近するまでだ。

 俺もスマッシュやその後のパンチのダメージが全く抜けていない状態だ。しかし、これはチャンス。根性でダッシュをかます。

 しかし、向こうも根性で離れた。バックステップを繰り出して接近戦から逃れた。

 追いたいが、俺も結構脚に来ている。無理に追撃してカウンター喰らうのもなんだな……

 ここでコングが鳴った。ダメージは俺の方がちょい上。ワンインチパンチが無かったら多分このまま負けていただろうな。

『第5ラウンドは……』

『大沢選手が取ったでしょうね……もっとも、大沢選手自身も自分が取ったとは思っていないでしょうが……』

『緒方選手のパンチですか……?』

『あの時のパンチ……マジでなんだ……?』

『……え~……解説の玉内さんが長考に入りましたので、しばらくお待ちください』

 どっと観客が湧いた。しかし、玉内同様真剣な顔をしている奴がちらほら。

 ここからじゃ見えるのは生駒だけだが、その生駒も考えこんじゃっているようだし。

「よく決まったなワンインチパンチ!」

「まったくだ!!あれ無かったらこの先の展開絶望しかねえぞ!!」

 椅子に座らせてうがいさせながら。その意見には全く同感なので頷く。

「スマッシュとワンインチパンチでチャラだろうが、それ以外のパンチで損って所だな。次もイケるだろ?」

「当然すよ。次は3回倒してKOっす」

「その意気だ。もう中盤だ。ジャブで牽制だの、ダッシュで捕らえろだの、細かい事はもう言わねえ。ただ貰い過ぎるな。そしてタオルを投げる事は躊躇しねえと覚えとけばいい」

 頷く。ここからは好きにしていいって事だ。だが、ダメージ次第ではタオルを投げるからなと脅している。

 それは向こうも同じことを言われてんだろう。しかし残念だったなヒロ。勝つのは俺で、タオルを投げられるのはお前だ。

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