第514話 ホテルデート

 おかえりなさい♡


 マッチングアプリに登録して1カ月以上経ちました。もう書く事は止めようと思っていましたが、自分を戒めるために書き残すつもりで書いていく事に致します。


 それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。


*~*~*


【ホテルデート】


 その女性との出会いは、マッチングアプリの検索機能で見つけて気になったので僕からアプローチしたのがきっかけでした。40歳で旦那さんが数年前に亡くなり、子供もいないと書いてありました。横浜に住んでいるという事です。


 僕はまず、ランチでも食べながらお話をしましょうと誘いました。返事はランチでは無くて、まったりとホテルデートが良いと書かれていました。


 ホテル代は僕が出すとして、何か他に条件があるのか問いかけました。するとホテル代別で2万円負担して欲しいと返事が来ました。


 女性に飢えている僕はその条件をのみ会う約束をしました。風俗に行けばそれくらい使うので、そのつもりで会おうと決めたのです。


 この女性とのやりとりを終え、僕に迷いが生じました。女性に2万円渡して、ホテル代が6千円として、帰りにご飯でも一緒に食べれば軽く3万円は飛びます。


 真っ先に兄の顔が思い浮かびました。

 何も言わず毎月5万円支援してくれています。


 女遊びに大切なお金を使う事は出来ないと思いました。一番恐れたのは、僕がこの女性にハマって定期的に会おうとする事でした。そうなれば大切な貯金を使いきり、一文無しになってしまいます。


 一晩考えた末、ホテルデートを中止する事にしました。


 サイトを通して女性にメールを送りました。お詫びと僕にお金が無い事を書きました。女性からの返信はありませんでした。僕はホッとしました。


 今でもあの時、ホテルデートをしていたらどんな展開になっていたのか気になります。それでも中止にした事は正解だったと思います。


 マッチングアプリは売春のツールとなっている感じです。


 掲示板があって自由に書き込めるのですが、その書き手のプロフィールを閲覧すると、僕の足跡が残るのですが、それを見た掲示板の書き手からのお誘いが来るのです。


 刺激的な文章と幾ら欲しいと書き記したメールを送って来るのです。相場は2万円みたいですが、僕が見たモノは1.6~1.1万が多いです。


 それと会うのはホテルでは無く自宅に誘うのが多いですね。ホテル代がかからないので風俗に行くよりもかなり安い印象があります。


 しかしここには裏話があって、自宅に逢いに行ったら怖いお兄さんが出て来て言い値の3倍以上のお金を払わされたとか、ホテルに行ったらする事をして30分で帰ってしまったというお話を聞きました。


 1.5万で女性の自宅で遊べるのなら1度くらい行きたいのですが、まぁやめておいた方が良いでしょう。


 お金目的以外の女性にもアプローチしていますが、僕のプロフィールに精神疾患がある事と、無職でお金が無い事を書いてあるので返事が来ないと思っています。


 課金は3千円しました。思ったより遊べたので良いとしましょう。


 あとは相変わらずひきこもりです。前回、青嵐さんから外に出るだけで良いので散歩をしてみたらどうかとコメントを頂き、土手まで朝から30分だけ歩くようにしています。体がキツイのですが続けて行きたいと思います。


 最後までお付き合いいただきありがとうございます。お話しはここまでです。


 どうかおかしな女性につかまりませんように……

 

 いってらっしゃい♡

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る