第461話 意志の弱さ

 おかえりなさい♡


 仕事をしないでひきこもりになり、5カ月が経とうとしています。2月から少し動き出そうと思いましたが、コロナの影響で動きが取れません。


【生きてる証しが欲しいから】では僕がいかに仕事に挑み、生きていく様子を描いていくはずでした。それが去年の10月頃から変わり始めました。


 この時はまだ仕事をしていく意欲がありました。


 僕は作業所のタンポポで再起を図ろうとしました。支援センターのNさんを交えて11月に面接をして貰う約束をしました。後日、タンポポの施設長から15時頃に連絡が入りました。


「わたし、龍神さんに今日面接するって言わなかったっけ?」

 僕は聞いていませんと答えました。


「車で迎えに行くから今から来ない?」

 僕は家でビールを飲んでいて面接をする状態では無いと言いました。


「そうなんだ。それじゃまた日にちを改めて面接しましょう。」

 この出来事があり、僕の心が冷めてしまいました。


 この時、僕にちゃんと面接の話が来ていたら、僕はタンポポへ復帰していたでしょう。11月と言えば、僕がガラケーからスマホに機種変更して1番楽しい時期でした。スマホ教室にも通い、年内にはスマホをマスターする気でいました。


 仕事よりも遊びを優先したのです。


 去年の12月は最悪でした。タンポポの面接も、僕が動かないので話が先に進みません。何も進展の無いまま、歳を越してしまいました。


 兄からの支援は期待していませんでした。厳しい人なので、自分で頑張れと言われると思いました。


 お弁当の支援は本当に助かっています。5万円の支援金は兄の懐の深さを感じています。


 こうして僕は、働かないで生きる道を作ったのでした。


 最初に書いた通り【生きてる証しが欲しいから】は精神障害者である僕がいかに仕事をしていくかを、テーマに書いて来たのです。働かない僕は、ただの負け犬です。


 働こうと言う意志が弱いのです。時給200円の地活でも良いと思う反面、家でのんびりと過ごしたいと思う僕がいるのです。


 今はただ、流れに身をまかせ、生きていく事にしましょう。


 お話しはここまでです。あなたに逢えた事を感謝します。


 どうか次もあなたが逢いに来てくれますように……


 いってらっしゃい♡

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