第424話 弱音を吐けば

 おかえりなさい♡


 もうすぐ8月も終わりですね。


 今年はコロナの影響で、花火大会やお祭りなどもほとんど中止になってしまいました。楽しいはずの夏が、とても寂しくなりましたね。


 それでも頑張って生きていくのでしょう。生きるのが楽しくなるようなものを探していく事にしていきましょうね。


 それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。


*~*~*


【弱音を吐けば】


 メッキ工場の勤務時間を減らすようになり、僕は周りの人たちに弱音を吐く様になりました。


 朝になると仕事を休みたいとか、もう辞めたいなどと思う様になりました。両手の痛みは増すばかりです。


 仕事のある日は本当につらくて、メッキ工場に着いて、課長の顔を見ると仕事をしないで帰って良いか聞きたくなります。朝に寄る喫茶店でも、携帯から休みの連絡をしたくなります。


 もう一人の僕がささやくのです。「辞めちゃいなよ」と。


 辞めるのは簡単です。それでもあと1日、頑張ってみようと、僕の弱い心と闘っているのです。


 メッキ工場に着いて、更衣室で作業着に着替えると、心のスイッチがオンになるのがわかります。後は現場に入り、黙々とメッキを磨くのです。恐れていた午前中の両手のしびれと指がつる事は今のところありません。


 午後からは30分しか作業が無いので、時間の経つのがとても早く感じています。14時に仕事が終わると、とてもホッとします。


 夏場だけ、15時の休憩でもらえる牛乳も辞退して今は飲んでいません。勤務時間が短いので当然ですね。


 当面の課題は、どうすればメッキ工場を辞めたいと思わなくなるかです。


 朝が来るのが怖いのです。アルコールを飲む量もかなり増えました。休肝日も無く飲み続けています。今はアルコールに逃げる事しか思い浮かびません。


 弱音を吐けば吐くほど心は沈みます。それでも明日はやって来ます。あまり深く考えると、死にたくなるので、この辺でお話を終わりにしましょう。


 次は楽しいお話が出来ますように……


 いってらっしゃい♡

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