第135話 いじける心

 お帰りなさい♡


 川崎は曇り空で寒いです。


 長袖の服を着て、始発のバスに乗り、川崎駅に向かいます。土曜日のお楽しみ、マンガネット館に行く為です。


 朝食はマックにしました。裏メニューがあるではないですか。裏ソーセージエッグマフィンと裏ベーコンエッグマックサンドにハッシュポテトをテイクアウトで注文しました。650円です。


 そしてマンガネット館に向かいます。


 いつもの通り5時間コースです。3時間だと短いし、8時間だと長いのです。5時間が丁度良いのです。1,134円前払いで86番のコーナーに入りました。


 今日は寒いので、無料のホットコーヒーを2杯準備しました。


 バーガーをほおばりながら観る映画を探します。マックの裏メニュー、食べましたが何がどう裏なのか分かりませんでした。


 映画は、生田斗真と広瀬すず出演の「先生!」を観ました。女子高生が先生に恋をする物語でした。高校生のリアルな日常が見えて面白く観る事が出来ました。


 それが終わると、日本昔ばなしの3本立てを観ました。「桃太郎」「金太郎」「牛若丸」でした。あまりにも有名なお話なのに、結末を知って、あぁこんなお話なのだと、新鮮な感じで見る事が出来ました。


 最後にお楽しみのアダルト系です。


 脳裏に焼き付け、持ち帰り、おかずにするのです。哀しい事です。風俗に目覚めたら、貯金の底が付くまで通う様になるでしょう。自分で慰め我慢するしか無いのです。


 そして終了時間になりました。


 マンガネット館を出ると時間は12時40分です。お昼ご飯は食べません。床屋に行き、手帳を買いたいのですが、その元気がありません。


 川崎モアーズの地下2階の市場に行き、夕食を選びます。


 真っ先に、ホタテ焼がないか確認しましたが、ありません。あの日だけ特別だったのでしょうか?先週中トロだったので、お肉コーナーを念入りに見ました。牛サーロインステーキがありました。値段は1,800円です。他のお肉を見ると、牛ロース肉が多くありました。値段は2,000円くらいです。


 豚肉と鶏肉には興味がありません。


 一応お魚コーナーも見て回りました。お刺身盛り合わせが1,400円です。でも僕は中トロの方が好きです。値段を見ると1,382円です。買っても良いと思える中トロが有ります。


 僕は何も考えずその中トロをレジに待って行き、精算しました。夕食はこれだけです。他には何も要りません。


 たぬきに行く事を考えれば安い買い物です。


 帰りのバスに乗り、家に戻りました。帰ると食材の在庫確認です。お酒もありません。まいばすけっとに向かいました。


 夜遊びはしないと叫ぶ気持ちで行きました。


 芋焼酎、ウイスキー、納豆、卵、のど飴、ポテチ、コーラ、煙草など大量に買い込みました。合計4,477円でした。なんだか気持ちいいです。これで来週末まで何も買わなくて良いです。


 こうしてお楽しみの土曜日が終わるのです。孤独と闘いながら…



♥♥♥♥♥



 いじける心。


 いじけるを辞書で調べると「ちぢこまって元気がなくなる。ひねくれて、引っ込み思案になる。」と書いてあります。


 まさに今の僕の心境です。


 お金も無く、友と呼べる者もいません。僕がいなくてもタンポポは困りません。


 きっと日の出屋にいた頃の様な、緊張感が欲しいのでしょう。その緊張感のプレッシャーに負けたのに。もう戻る事は無いのに。


 兄と銀座、赤坂辺りを闊歩していたのが夢の様です。毎日が刺激的で、天下を取るのだと息巻いていたのです。


 心がいじけて、死にたくなります。


 華やかな表舞台を経験している分、今の暮らしが辛いのでしょう。それでも僕は生きていかなければいけません。


 今日、僕はあなたと約束します。自殺はしないと。


 人は必ずいつの日にか死にます。お迎えが来るまで気長に待つとしましょう。そして死ぬ時、幸せだったと感謝しましょう。


 あなたが僕に教えてくれたのです。


 1話でも長く一緒にいて下さい。


 お話が長くなりましたね。今日も来てくれて感謝です。


 明日もあなたを待っています。


 行ってらっしゃい♡

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