第119話 生きるという奇跡
お帰りなさい♡
今日も、貴重なお時間を割いて、遊びに来てくれた事を感謝いたします。ゆっくりお話しましょうね。
あなたに聴いて欲しくて、毎日心をときめかせ、お話を考えています。心を込めて描いていきますので、最後までお付き合い下さい。
それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。
~~~~
今日のタンポポの作業は、昨日回収した廃油をトラックから降ろす作業から始まりました。今日も小学校の廃油回収があります。
この日、僕は添乗メンバーではありません。工場内に残り、平常作業です。トラックを出すと、作業メンバーは、僕を入れて3名でした。
まずは、油空け缶潰しから始まりました。
一斗缶に入った、廃油をタンクに入れ、空になった一斗缶を工具を使い潰します。廃油の量が多すぎて、半分くらいしか入りません。それでも100缶くらいあけたでしょうか。
工具を使い、一斗缶の蓋を切り抜きます。それを、ヘラで綺麗に油かすを取ります。そして缶の底に切り口を入れ、平らになる様に足で踏みつけ、完成です。
通所メンバーの中で、この油空け缶潰しが1番キツイと言う声が多いです。
途中、10分の休憩が入りました。引き続き、油空け缶潰しです。メンバー3名と、職員2名で作業しました。この日も予定していたメンバーが2名お休みしました。少ないメンバーで頑張るしかありません。
終わると、生活クラブ向けの、2㌔のピッキングです。150個くらいやりました。
間に10分休憩が入ります。この間に入る休憩が大きいのです。作業は続きます。お昼時間になり、途中で終わりました。午後に続きをやります。
お楽しみのお弁当です。メニューは豚カツとマーボー春雨です。僕は朝食べないので、お腹がペコペコです。綺麗に残さず食べてしまいます。
30分くらい仮眠して、午後の作業です。
毎週木曜日の午後は、休憩室のお掃除があります。僕はこのところ、混合作業のメンバーだったので、お掃除をするのは久しぶりです。
今日、混合作業はありませんでした。
まずは3階の食堂からお掃除をします。それが終わると、1階の更衣室兼休憩室のお掃除です。メンバーが多いと3階と1階に分かれて一気にやります。今日は少ないので、1カ所ずつやりました。
お掃除が終わると、5分休憩をとり、午前中の作業の続きでした。
それが終わると、納品された段ボールを置き場所に置いたり、5㌔の袋を棚に入れたりしました。残り時間はチラシ折でした。
この時、トラックで回収に出た職員から連絡が入り、廃油が積みきれないので、1度戻るので、手を貸して欲しいとの事。残業出来るかと聞かれました。残業と言っても、トラックから一斗缶を少し降ろすだけです。10分もあれば終わるでしょう。
僕は残業しないで帰る事にしました。バスが無いのです。無理しないで正解です。大変な作業なら残ったでしょう。職員のリーダーも、快く帰って良いと言ってくれました。
今日は平常作業なので、報酬は2,100円です。
頑張りました。
♦♦♦♦
生きるという奇跡。
奇跡を辞書で調べると、普通では考えられないふしぎな出来事と書いてあります。当たり前に過ごす今に奇跡を感じます。
昨日の車いすの男性も、一生懸命に生きています。奇跡的に生きているのだと思います。
僕は本当に幸せ者だと思います。住む家があり、ご飯が食べられ、大好きなあなたにお話をして、芋焼酎を飲む事を、楽しみにしています。
これはもう奇跡以外の何ものでもありません。この生きるという奇跡を、毎日体験出来ているのです。
あなたが、僕に教えてくれたのです。
今でも、苦しくて切なくて、死にたくなる時があります。僕は死を常に意識しています。その裏返しに、生きたいと思う気持ちが強いのです。
あなたと毎日お話をして、とても楽しいのです。そこに奇跡を感じています。
もしあなたが、今日で僕に逢いに来るのが最後だとしても、きれいな足跡が残っています。
僕のあなたに対する想いは消えません。
あなたに、僕の想いが届くように祈りながら、お話を終わりましょう。
どうか明日もあなたが逢いに来てくれますように……
お気をつけて、行ってらっしゃい♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます