第76話 生き甲斐
お帰りなさい♡
突然ですが、あなたの生き甲斐は何ですか?
女房、子供の存在。あるいは旦那さんの存在。それが生き甲斐という人も多いでしょう。趣味を生き甲斐にしている人もいるでしょう。僕の兄の様に会社を経営していて大きな利益を追求し、働いている従業員に10円でも多くお給料を出してあげる事を生き甲斐にしている人もいます。
生き甲斐を辞書で調べると、生きているはりあい、と書いてあります。
僕にとって、今は生き甲斐と呼べるものは有りません。唯一、日の出屋に在籍していた頃は仕事が生き甲斐でした。
今日、タンポポで作業している時に、ふと思ったのです。ここで人生を終わりにしても良いのかと。
自分の可能性を見殺しにして、ゆるゆると生きていて後悔しないのかと。
今日の僕はちょっとポジティブでした。この作品の題名である、生きてる証しが欲しいのです。
それにはまず、仕事ですね。
どんなに大変で辛くても、自分の人生から逃げる事は出来ません。それなら立ち向かうしかありません。もしも8度目の精神病院に入院なったとしても何もチャレンジせずに終わるよりマシです。
生き甲斐を求め、いろいろ挑戦してみましょう。
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タンポポで今月3人目のお試しの障害を持っている人が来ました。統合失調症の
30代の男性です。典型的な幻聴の症状が見られ、作業中にブツブツと独り言を話していました。
サポートしてあげたくても、見守る事しか出来ません。
僕はこの幻聴が聴こえるという経験がほとんどありません。しかし本当に辛いのだろうと、過去にいろんな精神障害のある人と接して来て感じます。
タンポポは職員始め、メンバーも優しいので、継続して通所して欲しいと思っています。応援しています。
今日の作業は、粉砕作業から始まりました。
1人で黙々と粉砕機に石鹸を投入します。この時、ふと思ったのです。僕の生き甲斐とは何かと。
今の僕には、タンポポとカクヨムとマンガネット館くらいしか思い付きません。 そんな自分を受け止めるしか無いのです。
10分休憩を2度はさみ、お昼休みまで粉砕作業でした。
お弁当のメニューはグリルチキンとメンチカツでした。美味しかったです。
午後の作業はキッチン&クリーンのキャップの点検でした。きちんと蓋が開くかの確認です。
もう2時です。
平常作業なので報酬は2,100円です。
明日は混合作業です。シフトは午後からになっています。朝一の作業でなければあまり稼げません。職員の指示に従うしか無いのです。
♦♦♦♦
生きているはりあいのある人が羨ましいです。
どうして僕は、こんなに弱い人間になってしまったのか?やはり生い立ちのせいでしょうか。
僕は今でも【人間のカケラ】を読み返し、後悔しています。1度でも精神障害者に認定されると、それは死ぬまで消えません。その恐ろしさを抱えながら死んでいくのでしょう。
毎日、お話を聴いてくれるあなたが僕の生き甲斐です。
今日も本当に感謝です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
どうか明日もあなたが逢いに来てくれますように……♡
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