第12話 逆ギレ

 まずは、今日も沢山の作品がある中、【生きてる証しが欲しいから】を選んで頂きありがとうございます。


 皆さんの応援のお蔭さまで、週間ジャンル別ランキングが昨日より1ランクアップして3位になりました。ただPVが減少してきているので、そう長くはランキングに入る事は出来ないでしょう。


 1話1話心を込め描き、また次も読みたいなと思って頂ける様に励みます。



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祝日明けのタンポポの作業です。


 今日は作業前に当麻さん(仮名)とお話ししました。48歳で独身です。病名は統合失調症です。僕がエッセイをカクヨムに投稿している事を話し、僕が当麻さんの事をどう感じ思っているのかを書く承諾を得ましたので綴ります。


 まずこの方、重度のパチンコ依存症です。タンポポの作業の他にお兄さんのお手伝いで仕入れの買い出しをしていました。手当は週払いで1万円くらい貰える様です。その仕入れの資金を使い込みパチンコに使ったそうです。7千円くらいを4回手をつけてしまい咎められたそうです。


 話を聞くと、先週は家に帰れずホームレスの様な生活をしました。


 そうしていると○○荘という関係者から声をかけられ、ついて行くとそこは障害年金や生活保護を受給していて行き場の無い人を集め生活させている施設でした。


 月10万円くらい支払い1日3食食べられ、住む部屋と風呂が提供されます。利用者は30名くらいではないかと言っていました。


 すると僕が以前炊き出しに一緒に行った同じパチンコ依存症の前田さんがいると言うではないですか。類は友を呼ぶとはこういう事なのでしょうか。


 当麻さんは障害年金も生活保護も受けていません。無一文です。


 タンポポに通所して夕方からコンビニでアルバイトして施設に払うお金を準備する考えだそうです。


 普通に考えたらタンポポに通所する時間をアルバイトをするのに充てるでしょう。僕達精神障害者は毎月10万円稼ぐのは難しいと思います。


 そんなに簡単に10万円稼げたら、とうの昔に僕がやってます。


 タンポポの作業では1番お喋りで、作業中にも手が止まり話をするので職員によく注意されます。


 ある時、作業中に施設長に注意され、逆ギレして「あんたにそんな注意する権利は無い!何の権利があるんだ!」と言い返しました。


 目の前にいた僕は驚きました。


 相手は施設長ですよ?僕が施設長なら即刻契約解除しますね。

 タンポポの施設長は懐が深くそんな当麻さんでも許し受け入れます。


 凄い事ですよこれは。


 今日も普通に作業しましたが当麻さんの今後に目が離せません。


 僕の自殺願望も吹き飛ぶ、当麻さんのエピソードでした。


 

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