いつか見たあの場所

見たことのない

聞いたこともない

気がつけば、広い野原にいる

来たこと無いはずなのに

懐かしいと感じる

殺風景な野原に一輪の花があった

それはとても美しく、狂おしい程に愛しかった

手が届きそうで届かない

後少し、後少しなのに

ようやく手が届いたと思ったら

また遠ざかっていく

そこで僕は理解する

"一生僕には掴めない"と

.

.

.

.

.

目が覚めると何時もの天井

変わらない日常

夢の事を思いだそうとするが段々薄れていく

遠ざかってゆく

隣を見ると彼女が寝ている

だか、とても顔色が悪い

会社へ行く支度が終わり、彼女に言う

「行ってくるよ」

すると彼女は目を開けて弱々しい声で言う

「うん、無理はしないでね...」

そして僕は家を出る

今日も彼女を生かす為に

誰かの命を奪いに






会社につくと、早速依頼書を確認する

一つ目は社長の息子からの依頼

報酬は100万円

ターゲットは親である社長だそうだ


二つ目の依頼は高校生の女からだった

報酬は5万円

ターゲットはクラスメイトの女だ


僕は一枚目の依頼書を持って取引の場所へむかった

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