私の警察人生は、本日をもって詰みました。

作者 小森日和

――警察って、何だと思う?

  • ★★★ Excellent!!!

組織の人間が、同じ組織の人間に対して投げかけた言葉。
若さゆえにまだ模索中の者、既に何なのかを理解しているベテラン、知っていても従わない反骨者、そして従順に従う犬。色々な解釈や理想が絡み合いながら、主人公へ人生の選択肢を促していく極上の人間ドラマです。

新たに主人公が赴任してきた先は、ちょっと変わり者の多い生活安全課。何でも屋のイメージが強く、その為あらゆる分野に精通してないと務める事も難しい部署ですが、作中の「生田班」は絶妙なチームワークで読み手に笑いと感動を届けてくれます。警察組織内の光と影も、程良いボカシで想像させてくれるし、担当する事件の選び方や解決までの運び方も絶妙。警察組織って「こんな感じなんだな」と勉強になる面も多いです。

今まで拝読してきた作者様の描写イメージを覆す、コメディー多めの中身は新鮮そのもの。笑いに脳内が持っていかれた後で感動の描写が放り込まれると、心に響く鐘の大きさと振動の破壊力は凄まじいものがあります☆

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