第11話 社長の運命
会社の売上が低迷している事に前の社長で現在の会長が「目標に届かなければ社長として責任を取ってもらう。」と現在の社長に告げ、社長もその条件を飲んだ。
「会社の運命も関わっている訳だから、業績が良くないのは自分の責任。会長にあれだけ言われたって事は辞任となれば、会社を去らないと駄目かもね。」と社員らに弱気な発言をした。
社員らは「社長の解任阻止」を掲げて、より一層業務に集中。
その甲斐もあってか、沈んでいた業績が徐々に戻りつつあり、希望の光が少しだけ差し込んだ。
「この調子で、社長の解任を何としても止める。それしか、我々には出来ない。」
そして、運命の日。
届いた業績の紙に社内が凍りつき、落胆。
結果は、目標額に惜しくも届かなかった。
そして、濱岡社長の解任が事実上確定。
「…皆さん、数年間何の学歴もない私を支えて頂き、ありがとうございました。
この温かな会社を去るのはツラいですが、結果として、会社に迷惑を掛けてしまいました。その節は申し訳御座いませんでした。」
と社員に挨拶し、退社。
濱岡社長の業績不振による引責辞任により、それまで会長を務めていた前・社長が再び社長職に復帰。
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