前夜祭
クルアの死刑執行まで残り三週間だったのが、二週間となり、一週間となり、やがて一日となった。
平和そうな会話を繰り広げていたりもしたがそれなりにこの三週間は激動で、皆忙しい日々を送っていた。
クルア奪還作戦前日の今日、例の店に全員が集まる最終ミーティングが行われるので、現在俺たちも店に向かっている途中だ。
「この三週間は驚く程早かったな……」
「結局僕たち何もしてない気もするけどね」
「そんな事ないわよ、私たちは仲良くなったじゃない」
「あ、確かにね」
「いや、確かにね、じゃないだろ。
あぁ、いや、確かに俺たちは何もしていない気もするから何とも言えないのだが、でも仲良くなったねうふふ、で済ませられることでもないだろ」
「でも……実際仲良くなるのは良い事だと思いますよ。
クルアさんを取り戻す際、私たちに連携が必要になるは分かりきっていますし、それを考えると仲良くなる事は重要な事であり、この三週間確かに具体的な対策という面では残念ながら何もできませんでしたが、恐らく不可視な部分で私たちは成長していると思います」
「良い事言うじゃない」
「私は、この出来事に余り関係のない人間で、国を敵に回す事にこの中で一番意味を持たない人間ですけど、それでもこのパーティに巻き込まれているだけの存在ではなく、一員で有る、と思っています。
ですから、私も色々考えていたんです。現状対策として一番効率的なのは何かとか凄く考えました。
ですけど、答えはこのまま口を挟まないというものでした。驚きました。今まで対策を立てる案件で、対策を立てないという答えが私の中で出てきたことが無かったので。
でもそれと同時に確信しました。何故か正解を踏むこの人たちにこの先も付いていけば、普通の生活じゃ得られない経験ができると」
まさか、リリィちゃんがそこまで俺たちの事を考えていてくれているとは思いもしていなかったので言葉が咄嗟には出てこなかった。
実際リリィちゃんだけで無く、サラやコールも俺たちの事を考えてくれているのではないのだろうか、俺は俺の事だけで精いっぱいだったけど、どうなんだろうか。
そんな事を考えたら、何秒後かにやっと有難うの一言が出てきた。
*
やがて俺たちは店に着いて、やっとこさ慣れた感じを出しながらお店に入った。
「今日もよろしく」
そう言いながらドアをくぐる俺にはもうすみませーんと言いながら入っていた面影は無い。
店に入って最初に目につくのはコートで全身を隠して怪しさ丸出しのイエ・ティーさんだ。本来の姿では騒ぎが起こるからこうしているらしいが実際今の姿も騒ぎが起きてもおかしくない……のだが、このお店にいる人たちは動じない。
今気づいたのだが、この姿で動じないのであれば、正直もう、ありのままの姿見せるのよ、を、しちゃってもいい気もする。
ぶっちゃけ、ふさふさな顔は丸見えだ。ガバガバすぎる。
「イエ・ティーちゃん、今日も大きいわね」
いつのまにか仲良くなっていたサラとイエ・ティーさんだが、サラの情報拡散策戦の提案者であり、そして一番サポートしていたのもイエ・ティーさんなので不思議な事では無い。
「大きいとか、女の子に言わないで」
そして相変わらずイエ・ティーさんはツッコミどころしかないので、俺はいつも疲れる。
最近ではツッコまないようにしよう、としているのだが、これはどうも本性みたいで、抑えられず必ず一度はツッコんでしまう、でも今日こそはツッコみたくない。
そして次に目に入るのはいつもプロレスごっこをしているガチム……マッチョな二人組だ。その次にこのお店のマスターであるおじさんだ。
「おじさん、今日のお勧めは?」
クルアはおじさんともともと仲が良かった。
「嫁さんが作ったオレンジジュースだ!」
「毎日それじゃねえか!」
今日一発目はおじさんへのツッコミでした……
「はっはー! 相変わらず良いツッコミだねぇ、アーリンちゃんは」
「いい加減ちゃんって呼ぶの止めてくれないか……」
「それは無理だぜ!」
相手してられない。
「さて、じゃぁ、アーリン君たちも来たことだし本題に入るわよ!」
イエ・ティーさんの野太……キュートな声が響く。
今日やる事は、恐らく動作の最終確認だろう。
「祭りよ!!」
「祭りか!!」
「祭りだ!!」
「茉莉花!!」
「祭り?」
「祭り」
いやちょっと何言っているかわかんないすね……あと一人フェスティバルじゃ無くね。
「おい、祭りとかなんか言っているが、明日はリハーサル無しの本番と一緒なんだぞ、大丈夫か?」
「大丈夫よ、それに各々の行動は定時ミーティングで把握済みじゃない。今まで何のために二日に一回私とおじさんとアーリン君、そして参加できる任意のメンバーが集まっていたのよ。
今日は最終ミーティングなのよ。楽しむしかないでしょ……」
そうか、最終とは何が最終なのか考えてみたらミーティングでは無くて、でもミーティングではあった。
明日はそれぞれが、それぞれの場所で、それぞれの為すべきことを、為さねばならない。
イエ・ティーさんは策戦が終了次第北に逃げることになる、俺たちもクルアを取り返し次第北ではないどこか、いずれも国外に逃げることになる。そしておじさん達も何事もなかったかのように町の人に戻らなくてはならないのだ。
たった三週間だが仲間であった事は確かで、笑いあったり笑いあったり……うーん、笑いあったりもした……まぁとにかく楽しかった。そんな人たちと今日で最後なのだ。
楽しみあうというのもわからなくは無くなってきた。
「そうか、これが最終ミーティングなんだな。
おじさんお題はどこからでるんだ?」
「もちろん、割り勘だ!」
「奢れよ!!」
どっと笑いが起きる。この笑いを皮切りにどんちゃん騒ぎが始まった。
お前たち、割り勘で良いのか……
いや、違うか。おじさん持ちなのが分かっているのだ。なるほどな、最後まで熱いやつらだ。
「良いかぁ! どれだけ酔っても俺の嫁さんに手ぇ出すんじゃねぇぞ!」
「俺の勝ちだぁぁぁ!!」
「スキップ! リバース! ウネ!」
「トラップカード発動!!」
実に賑やかだ、明日誰かが公開処刑されるなんて考えられない、ましてやその公開処刑で亡き者になる人を助け、公開処刑を無きものとしようとしている人間の集まりだと誰が予想できるだろうか。
*
「サラ、明日はとうとう大一番と言っても良いな」
「そうね、正直最初はここまで人が集まるとは思っていなかったわ。もっと大きなリスクを抱えてクルア・スパイクを助けることになると予想していた」
「正直俺もだ」
「……誰にもこの展開は予想できなかったと思うわ。
でもリスクは分散されたし、そもそものリスクも減ったわ。
この策戦、失敗させるわけにはいかないわね……」
「熱くなりすぎも良くないと思うぞ……確かに俺はクルアを死んででも助けたいが、死んだら助けられない。
それに誰かが死んでもいけないんだ。クルアを助けた代わりにコールやリリィちゃんだけじゃない、イエ・ティーさんもおじさんもその他の客たちも全員生きていないとこの策戦は失敗だと思う」
「そうね……」
「俺はクルアを助けたいと思っている、サラはクルアを助けなければいけないと思っているんじゃないのか?」
「そう、ね」
「優劣とかの問題じゃなくて、その核として、この策戦で一番死んではいけないのはサラだ。
この先サラがいないと話にならないからな。だから気負いすぎるなよ」
「そうね、有難う、少し楽になった気もするわ」
「あと、そうだな、リリィちゃんは絶対サラを支えてくれるさ、コールはわからん……まぁあいつなりに支援してくれるだろ。
俺も、まぁ戦争はいやだからな」
「それにしても、クルア・スパイクを助けた後の話をするなんて、自信過剰なんじゃないかしら?
確かにその先は大切だけど、今目の前の事を大切にする。
それがアーリン・ルビスキンという人間なんじゃない?」
「怖、なんで俺の生き方知ってるの、てか調子戻すの早すぎだろ、掴めない奴が多すぎる……」
「でも楽になったのは本当よ、そこは素直に感謝するわ。
じゃぁ私ちょっとイエ・ティーちゃんと話したいことがあるから行ってくるわね」
そう言ってサラはイエ・ティーさんの所へ向かった。
俺は俺でリリィちゃんの下に足を運んだ。
「ん? あ、アーリンさん、楽しんでいますか?」
「え、あーまぁそれなりにだな」
「ここの人たち、最初は少し怖かったですけど今では凄く落ち着きます……今日で最後なんて寂しいです」
「あぁ……でも今日で最後じゃないと思うぞ。いつかまた逢えるさ、いつかわかんないけどね」
「そう……ですね、その時はクルアさんも一緒にここに来たいです」
「そうだな、クルアと一緒に来るあ」
「寒いですよ」
リリィちゃんもサラの教育が入ったのだろうか。なんだか悲しいし寂しい。今日で最後のこいつらと別れるよりも寂しい……
「冗談は置いといて、リリィちゃん今日は本当に有難う。
正直リリィちゃんがそこまで俺たちの事を考えていてくれているなんて思ってもいなかったから驚いた。
あと凄い嬉しかったよ」
「いえ、大したことはしていません。私は私の本音を聞いてもらったのです。
そして、私からもお礼を言わせて欲しいです。思えば今まで本音を言えるような相手もいませんでした。そして本音を言えるような機会もありませんでした」
女性で冒険者。リリィちゃんの様にどれだけ可愛らしくても、その境遇にいるという事は少なからず苦労して生きている証拠だ。
「ですから、私は初めて本音で話せる仲間を持てて、初めて本音で話せる場所まで持てた事に本当に感謝しています。
それにしても、アーリンさんはなんでそんなに女性にも優しいのでしょうか、コールさんは外国の方ですのでわかりますけど……」
「え! ……あーそれは、まぁ、この国にいるからって男尊女卑が酷いのもお偉いさんとかが多いだろ、事実この店の人も全然リリィちゃんやサラに対して侮蔑のような目を向けてこなかっただろ。
俺もそんな大企業の上層部の人間でもなければ、国に雇って貰ったこともない一般市民であり、そしてその中でも女性に優しい
……じゃぁ、俺からも質問だがリリィちゃんはこれまで男性と接した事があるのか?」
「いえ、今回が初めてです。正直今でもどう話せばいいのかわからない時があります」
「そうかだったのか……まぁ、安心していい。俺は言った通り女性を卑下なんて絶対にしないし、コールなんてオアシスアクエリアスの人間だ。
昔の話しだけど……本来この国はありとあらゆる物事が平等だったんだ。北の天秤、それがノースリーブラの発祥とも言われている。何事も天秤にかけて、平等を測る。そんな国だったらしい。今じゃその天秤は傾いてしまったけれど。
ん、まぁなんだ、とりあえず俺は本来のノースリーブラをここに体現させているんだよ、俺たちは平等だ。だからリリィちゃんが思うように発言すればいいし、リリィちゃんが思うように動いてもいい」
「そうですか……では、そうさせてもらいますね」
そう言うとリリィちゃんは立ち上がって、俺に手を差し伸べた。
「握手してください」
「握手?」
「はい、握手です。私だれともしたことないんです……」
握手、凄く良い行動だと思った。特にこの日この時のリリィちゃんと交わした握手は俺とリリィちゃんが同じ立ち位置にいると証明するかのように感じた。
リリィちゃんはその後トイレに行ったが、俺は一人一粒だけ涙を流していた。
誰かと同じ視点であるということがここまで幸せであるとは思いもしなかったのだ。
リリィちゃんへの感謝はしてもしきれない。
「何泣いてんの?」
「あ、コールか。
いや、リリィちゃんはいい子だなと思ってな」
「ふーん、僕も良い子だよ」
「……」
「酷い……」
「いや、なんだまぁ、落ち着くわ」
「やったぜ」
「コールに聞きたいことがあるんだが、良いか?」
「何かな」
「本当に旅が目的なのかなと思ってさ」
「気付いちゃった?」
「気付いちゃった」
「気付いちゃったかー」
実は気付いてなどおらず、ただの予想だったのだが、コールが馬鹿だと再認識した。
「で、結局のところなんだ。もしやクルアを助けるスパイか?」
「んー、まぁ似たところかな、まぁスパイじゃないんだけど。
実は、この前は知らないふりしたけど、クルアとは関わりがあってさ、クルアの事は知っているんだよね」
「……え? まじか」
「まじだよ、まじ。クルアはなんていったらいいかな、ダークナイト的な? 幼馴染的な?」
「衝撃の事実すぎて頭に入ってこないんだが。今このタイミングでそれを言うのか……」
「ぶっちゃけクルアの事滅茶苦茶詳しいよ!!」
「誇ってんじゃねえよ! てかクルアってスパイなのにスパイ以外の友達がいるのって大丈夫なのか……」
「昔からそうだよ、クルアはスパイたる人間では無い、でもスパイをしている。何も強制されている訳でもないのにね。
何故だと思う?」
「え……楽しいから?」
「惜しいね、色んな人に会えるから、だって」
「スパイがそれでいいのか……」
「それで良かったんだよ、クルアの任務は大抵対象との接触で終わるんだ。
対象がどんな人間であるのか対象がどういう行動をとり易い傾向にあるのかそういうのを見るのがクルアの仕事なんだ。
そしてクルアの眼は異常だ。人の本質を瞬時に見抜く、会話をしないでもある程度は情報を持って帰るのがクルアの異常さを表していた。
会話をしたらその人のことは大概わかってしまうらしい。
アーリンはクルアと話していて、本質をつかれたり、隠していることがばれたりしたことなかった?」
「そういえば、会ってすぐにあった気もする……あれただの言い間違いじゃなかったのか……?
だとしたら、俺の不安は一体……」
「なんかぶつぶつ言ってるという事は相当な事を当てられた事が有るんだね。
まぁそういう人間なのさ、いわゆるギフト。彼のその眼は重宝されているんだよ。
そんな彼から一通の手紙が来た。そこには驚くべきことが書いてあったんだよ」
「驚くべき事……」
「手紙にはね、助けて欲しい。俺の友達を。
そう書かれていたんだ」
「あ、俺の事か……」
「そう、君の事だ。驚くべきところは友達という部分だよ。スパイ活動中に友達なんて作らないんだ。クルアですらも裏切る運命が待っている事を分かっているからそれだけはしなかった。
どれだけ現地の人と仲良くなっても、どれだけ対象が良い人でも、クルアが決めたある一線は踏みこま無い、それはクルア自身も言っていたんだ。
そんな彼が友達を助けて欲しい、それも現地でできた、いわば敵国の人間を助けて欲しいだなんて送ってきたんだよ。
スーカシ・キラ:ノテシ、僕とクルアの間にとっては簡単な暗号で君の名前も書かれていたんだ。
名前まで書いて助けて欲しい、彼がそこまで言うんだ、助けるしかないと思った」
「じゃぁコールは俺を助けに来たのか……?」
「そうだね、それが正解だ。ついでにもともとクルアも助けるつもりだった。
僕なら何とかなるかな、多分ね」
「どういう自信なんだよ」
「自信がない人間に行動はできないさ」
「なんだ、コールがかっこよく見えるぞ……
でもそうか、コールも俺を助けに来たのか……有難う……」
「まぁ実際くそじじいがなんとかしたみたいで、僕の出番はなかったけどね!」
「くそじじい……ってあのお爺さんの事か?」
「そうそう!! 人のふりをした悪魔だよ!! あれは、痛!!」
「ん? どうかしたのか」
「ほら見てよ、僕の足に小さな針が刺さっているでしょ、悪魔の仕業だよ……」
「くそじじいなんて言うからでは……てかどこから来たのその針! 窓は遠いよな……」
恐ろしい……暗殺なんて手に取る様にできてしまうのではないのだろうか、あのお爺さんはやっぱり……すぎょい!!
「まぁ、でもクルアの眼が君を友だと言うのなら、それだけで信用に値する人なんだよ、君は。
だから僕も悪魔も動いた。クルアが言うのであれば、その人間はこの世に必要なんだろう、少なくとも僕はそう思ったんだよ」
「そんな大層な人間じゃないがな……」
「でも、何か大きな物は抱えているんじゃないか? 僕にはそう見えるけどね」
「……そうか、そうかもな……」
「アーリンにこれだけは話しておきたかったんだ、それが話せてよかった、最後のミーティングに感謝だね」
「あぁ、俺も聞けて良かったよ」
「明日は頑張ろう、僕も全力で協力する。アーリン、クルアは僕にとっても大切な人間だ……絶対助けよう……」
そう語るコールの眼は、どこかクルアを思わせた。
三人とそれぞれ会話をする事で今までにない発見も有ったりしてかなり充実した時間を過ごしていたようだ。もう随分と時間もたっており、中には寝ている奴も居るほどだ。
そしてその数分後イエ・ティーさんの一声で皆起きて、それぞれ帰路に着く準備をし始めた。
「イエ・ティーさん今日まで本当に有難う、俺たちもおじさんに挨拶をしたら宿に戻るから、これでお別れだけど、絶対また逢おう」
「あら、アーリン君……良い事言ってくれるわね、私もまた貴方たちと逢いたいと思っているわ、雪の一族の名物である、キンキン地酒を用意して幾年でも待つわ」
「有難う、今後の楽しみができたよ」
そしておじさんにも挨拶を交わす。
「おじさん、本当にお世話になった。この恩はいつか必ず……」
「みなまでいうな、わかるとも、利息付きだぜ」
「そこは別にいらねえよとかだろ!」
「ははっ、それでこそアーリンちゃんだ!!」
「はぁ……いや、まぁこれもおじさんなりの気遣いか?」
「なぁにいってんだよ……」
「必ずここにクルアも連れて来るよ! その時まで……
とっておきの挨拶が東方にはある、俺はその挨拶で、今日皆と別れたいと思っている!」
「なんだ、そんなものがあるのか?」
「あぁ、東方マニアの俺に任せとけ」
そう言って俺は大きく息を吸い込んだ、久々に出す大声だ、気持ちよくいこう。
「またね!」
「またね?」
「またね!」
「またね……」
「セーイ!! ウィズミー!!
またね!」
「……またね!」
「そう、またね!
また、会おうねの略さ!」
「「「またね!」」」
こうしてクルアの公開処刑前日、俺たちは最高に笑い合った。
コンディションも完璧だ。明日が待ち遠しいというのは、なんだが処刑前の気の持ちようではないようだが、実際そうだった。
有難う、みんな、またね!
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