~小さな希望~・おまけスキット
~王都が気になる?~
ミレニア「王都は今頃どうなっとるのかのう?」
リュナン「なんです、急に」
デュー「たぶん公には明かされてないだろうが、王様は飛び出しちまったし、さらにその息子まで……だからな」
オグマ「トランシュあたりがまた奔走してるんじゃないかとは思うが……」
ミレニア「兄様は最近忙しすぎなのじゃ~」
デュー「こういう時は潤いがほしくなるもんだよな」
リュナン「潤いってつまり……」
デュー「ヤツにはラブラブなフィアンセがいるし」
リュナン「リア充爆発しろ!」
オグマ「りあじゅ……?」
リュナン「あ、いえ、なんでもないですよー」
~要の地点と楔の術~
デュー「要だの楔だの、なんだかいきなり耳慣れない単語が出てきたな」
カッセ「デュー殿達が住む世界、アラカルティアの大地の下に結界が張られているのはわかったろう? 今その結界はみるみる消えようとしているから、要となるマナスポットから楔の術を打ち込んで、いろいろなものから力を借りて簡易的な結界を張るのでござるよ」
デュー「世界中を守ってた結界の代わりなんて出来るのか?」
カッセ「しばしの間ならば。そのためには、まずは三人が無事術を習得してくれねばだが……」
デュー「あいつらなら大丈夫だろ」
カッセ「……だな」
~あゆみより~
モラセス「もう一人で思い詰めなどさせぬよう、これからは俺もお前に歩み寄らねばな、スタード」
スタード「い、いえ、そんな……」
モラセス「臣下の心もわからずして、何が王だ。そういう訳だから今度一緒に飲むぞ、わかったな」
スタード「は、はい」
デュー「ちょいちょい、王様王様」
モラセス「む、なんだ?」
デュー「教官に酒はやめといた方が……」
モラセス「何故それを小声で言う」
デュー「いやさ、オレも前に軽い気持ちで誘ったんですよ。最初のうちは良かったけど、そのうちだんだん酔ってきて……」
モラセス「それで?」
デュー「突然泣き出したと思ったらひたすら愚痴ってそのうち潰れた」
モラセス「…………」
デュー「教官は綺麗に記憶なくしてたし、知らない方がいいと思って、です」
モラセス「そうか」
スタード「どうかしたんですか?」
モラセス「なんでもない、飲むのが楽しみになっただけだ」
デュー「し、知らねーぞ……」
スタード「?」
~チームをわけよう:女性陣~
イシェルナ「みっつのチームにわかれる、かぁ……」
ミレニア「こういうのって、どきどきするのじゃ」
シュクル「余は聖依術のこともあるから、自動的にミレニアに同行だ」
フィノ「誰と一緒になるのかしら……」
イシェルナ「誰と一緒がいい?」
ミレニア「わしはやっぱりスタードかのう」
フィノ「え、それって」
ミレニア「渋いおじさまは目の保養なのじゃ♪」
イシェルナ「あら、いいわね」
フィノ「そ、そんな基準で決めるなんてダメです!」
ミレニア「じゃあフィノはリュナンと一緒じゃ~」
フィノ「えっ」
イシェルナ「戦力バランスとしては悪くないわよ?」
フィノ「い、いえ、それは……あっ、もふもふ……素早いカッセ君なら詠唱のサポートもばっちりですし!」
ミレニア「欲に走った」
イシェルナ「よっぽどイヤなのね」
シュクル「さすがに哀れになってきたな……」
~チームをわけよう:男性陣~
リュナン「チームわけ……」
カッセ「むむ、難しいでござるな」
オグマ「人数が少なくなるから、きちんとバランスを考えないとな」
スタード「治癒術などの回復手段を全く使えないチームは、厳しい戦いになるぞ」
モラセス「そんなもの、やられる前に片っ端から敵を薙ぎ倒してしまえば同じだ」
リュナン「うわなんか来た」
スタード「この期に及んでまた自分もついていくとか言わないでくださいよ?」
モラセス「ダメか」
スタード「ダメです」
モラセス「運動不足は健康に悪いと言うぞ」
リュナン「運動ってレベルじゃありませんから!」
オグマ「なんだろう、誰かに似ている……」
リュナン「こういう気質の人、他にもいましたもんね」
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