あとがき

あとがき。






ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございます。


『次は、何をしようかな?』


どこかで、ご覧になった文面や、言葉があったかと思います。

思う事は、通じる物があり、共通性があります。


このエッセイもどきを、つらつら書き始めたのも、

見聞みききし、積み重ねた考えや思う所が、成功された方々の意見や経験談と似通っていたからです。


この場所を、お借りできる今があるのは、

少なからず、生き残るための言動や積み重ねが、あったからだと思う次第です。


正直、嬉しくもありました。


力強い先駆者の方々を、勝手に後ろ盾にし、私の感じ方は、あながち間違っていなかったのだと、改めて文字にしたかった部分もあります。


同時に、皆様に幸せになって頂きたいと、切に望んだからです。


ここで、創作に話しを戻します。


世に出ている時点で、作品はジャンルを問わず前人の使い古しとなります。


温故知新。

そう、言える部分もあるのかもしれません。


はっきりと元ネタを明かし、オマージュとして披露される方も、いらっしゃいます。


シラを切る方も、いらっしゃいます。


全く知らず、偶然被ってしまう事も、当然あるでしょう。


人間の想像力は、それだけの数があり、溢れかえっているのです。


誰も見た事がない作品となりますと、

これから発見される、新技術。

既存の常識が塗り変えられる事実が、明らかになった場合。

未到みとうの境地。


情報の節目を得た方が、パイオニアとして誰も見た事がない世界を切り拓くのでしょう。


パイオニアは、得てして茨の道でもあります。

理解を集める事も困難です。

そこで問われるのが、日々重ねられた言動や、努力、協力者を含めた環境も要因の一つではないでしょうか。


また、

人間は、懐かしさや覚えがあると、諸々の距離が縮まり共感も得やすいでしょう。

既存の作品に寄せ、少しずつ独自の視点や解釈を織り込むのが、

一繋ひとつなぎとなり、唯一無二の

音・映像・絵画・文字・物語となるのだと思う次第です。


作品に携わる方々だけではなく、全ての命が唯一無二の一繋ぎを築きながら、終わりに向かって生きているのです。


結局、このエッセイもどきは、何が言いたかったのか。

売れるための創作論でもなく、

成功するためのプロセスを語った訳でもありません。


まずは、生き残るために必要だと感じた事実を、繋げて並べました。

ここに至るまで、


生きる。


何度も記載しました。

何をするにしても、まずは生きなければなりません。

当たり前な事ですが、何よりも最重要の前提です。


生きる上で大切な事は、いくらでもあります。


生きる糧を得るためとは言え、

仕事をし過ぎても、息を抜き過ぎても、遊び過ぎても問題があります。


真面目過ぎても、肩の力を抜き過ぎても、

優秀過ぎても、落ちこぼれが過ぎても、

優し過ぎても、厳し過ぎても、同じ事です。


度が過ぎてしまっては、バランスは取れません。


『過ぎたるは、なお及ばざるが如し』


『論語・先進』にある孔子の言葉で、

やり過ぎは、足りない事と同じ。言行には中庸が大切だと説いています。


世界には、多くの言葉や知識、情報で溢れています。


皆様、美しいもの、楽しいものに触れながら、

笑顔で、充実した日々をお送り下さいますように。



二〇一八年 三月

                 八住とき





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