黒色七変化
さぁ…システム構築は終わったんだ、もう俺は暫く食っちゃ寝するぞ…
眠かったり…眠くなかったり。
肉食ってからある程度経って、PPPの皆さんに差し入れしに行って会ったり、図書館に行ってかばんさんやサーバルさん達と話なんかしてサバンナに顔を出したりした。
カコ姉さんのセルリアンに体を乗っ取られてた話やかばんさんの英雄伝、サーバルさんのトラブル列伝、かなり昔の、ジャパリパークがジャパリパークとして島の開拓の進んで無い時代の医者の話や、サンドスターを我が身に宿し、四神獣と呼ばれる神の一柱朱雀の火炎を纏い、パークに地響きを起こす激闘の末このパークを守りきった白炎の獅子の伝説も教えて貰った。
どの話にも、ヨシザキという人が出てきた。
どの話も、主人公はパークを護った。
俺にも出来るだろうか…
さて久しぶりになーんにも考えずに寝るz…
「ダァーッ!シキとやらはココかぁーっ!!!!!!!」
…!?なんだなんだ!
「我らがライオン陣営、ヘラジカ陣営の城に落書き、攻撃、破壊、挙げ句セルリアンを大量に発生させ混乱を招いた不届き者は何処ダァ!」
なんで俺ェ!?
つーかみんなガタイ良スギィ!
「ちょちょ、なんかの勘違いですって!」
「…アイツですぅ!」
違うし!…ちょっと待って死ぬ!
「何処行くんですの!お待ちなサーイ!」
…逃げるっきゃねぇ!
「装着!」『セット!コウテイペンギン!』
コウテイシールド!コレでガードさ!
「ココだ!」
ひえっクマぁ!?
ガッキィン!と熊手を上手くガードしていく。
たっぷり含ませた脂肪状にしたクッション材とゲルが上手く働いてくれている。
「ならばこちらダァー!」
次は…なんだこの動物…シカか…?
「オリックスだ!」
「オーロックスもいるぞぉ!!!!!!!」
カンッ!!!ガッキィン!
「んあっ!防げるのか!」
「コイツやっぱりやべぇよぉ!」
ッチ逃げろ外ダァ!
____________________
…ここまで逃げたんだ…大丈夫だろ。
ガサガサっ!
「ひぃ!」
「しずかに!」
…見たことないフレンズだな
「キミは…?」
「ワタシはハシビロコウ。貴方はシキ?」
「そうだけど…って!名前知ってるとか!あのチベットスナギツネ陣営だったかなんかの奴か!俺はなんもやって無いぞ!」
「わかってる…でも大将は言うことを聞いてくれないの…あとヘラジカ陣営ね」
かなり怒ってる…俺はなんもやって無いが。
「昨日の夜、急にキミに似たヘンな喋るセルリアンが城の方に来たの、真っ黒だったの。…ソレで、攻撃してきて…まさかとは思ったけど…見た目で聞き込みしたらキミが…」
「…俺に似た…セルリアン…?」
『そう、オレに似たセルリアン』
…!?
『ハハハ!始めまして…でも無いね!だってオレだもん!オレはシキでありリネン!…声似てるっしょ?』
「お前っ…ふざけやがって…っ!」
『ひゃーオレってこんな怖ぇ顔すんの…?』
「とぼけるな!俺をコピーしたセルリアンかなんか知らねぇが容易く人様の名前を語って信用を下げるな!大迷惑な上に見てて腹が立つ!」
『まぁそう怒んないでよ~^^』
なんだコイツ…!怒んないでよニッコリ~
とかふざけやがって…!
「…っやいセルリアン!ササッとお前を締め上げてやる!装着!」
はぁぁぁぁ!!!!!!!
コツン…っ
…えぇ?
渾身の一本が全く効いてない…だと!?
『オレって結構弱いんだね…おりゃ』
グボオアァ!
くっそぉ…コイツ…!!!!!!!
「見つけたぞハンリアン!!!!!!!」
「「覚悟っ!」」
こうなったら…よし!
「犯人は…」
ガシッとセルリアンを握って
差し出す!
「コイツです!」
『ッチ…!!!!!!!』
その時、手に収めたはずのセルリアンがとろりと溶け逃げて行った。
『ハハハ!…今回は挨拶まわりってだけさ、また会おうぜ、オレ!』
______________
「そうだったのか…すまない」
「追いかけ回して悪かったよ…今回ばかりは百獣の王の堪忍袋に来た…」
分析の結果、アイツはオレやレイバルさんなど、様々なけものの遺伝子情報を持っているらしい。
スライムにもライオンにも人にも鳥にもなれるあのセルリアンは何がしたいんだ…
城を汚しただけ…?壊しただけ?
殺意も感じなかった…なんだったんだ…
______________
「おい女王とやらァァァ!」
火山の麓の女王の潜む洞穴、そこの蓋をはじけ飛ばして入って来たのはあのセルリアンだった。
「相変わらず五月蝿いね、ティータイムを邪魔しないでくれるか」
『うるせぇ!…お前……!オレをハメやがって!』
…誰がハメたんだよ、自分からハマったんだろうが。大体、ワタシはキミに協力する気は無い。
『呆れたセルリアンだ…!あの
…もう昔の話だ、あんなに屈強なフレンズも居ると教えて、諦めて貰おうと思ってな。
…
『あぁ…そうかい。』
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