Sandstar Mountain
…暇だ。
ここから見える限りじゃレイバルはいるのに…雪山の温泉で何やってるんだろ…
ワタシがここにいるからセルリアンは溢れるように湧き出す事がなくなった…
いわばワタシはフィルターだ。
四神は石の塊になったし山のてっぺんまで来る子達はいないし…ここを離れたらセルリアンの楽園になっちゃう…
セルリアン一族の尻拭いはセルリアンのワタシがしなきゃ…
「ねぇ、女王」
「なんだ!?やっとどいてくれるのか?」
「どくわけ無い。レイバル達が困っちゃう」
「頑固だなぁ…雰囲気作りの為にフハハフッフフとか叫んでないとこっちも気が滅入る、元女王とはいえサンドスターロウがこんなにひねくれ者とは思わなかったよ。」
「…なんだ、協力してくれるんじゃん」
「当たり前だろう…反省したよ」
「…ホント?」
まぁそう機嫌悪くするなよ…
そう言う姿に女王の威厳はどこへやら、ただただ人の姿を保つだけの女性型セルリアンだった。
「今日は紅茶にするか?」
「ワタシ、ブラックコーヒー飲みたい」
「緑茶に青いハーブティーに紅茶、ブラックコーヒーにブルーベリージュースとか…セルリアンの体色かよここの棚…」
「…文句言っちゃダメ」
「はいはいっと…コーヒーね」
サンドスターロウが飛ばないように…火山にフィルターをかけて、ワタシと女王がいる。
それでもセルリアンはフレンズを襲う。
それは、セルリアンの本能。
サンドスターロウが生まれた理由…
ワタシ達…だから…ね?
でも、レイバル。
遊びたいよ。
じゃぱマン食べようよ。
そう強く願った彼女に答えるように雪山では出発の準備が進められていた…
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