LBsystem type Ⅱ

「顔…近いよ…」

ごめんね~、と言いながらフェネックさんは顔を離していく。

少しニヤリと笑う顔が見えた。

「…君なら使えるかもね~」

そう言いつつ、彼女はポケットからそっと、緑色のグローブを取り出した。

「かいがんに落ちてたんだ~」

「海岸に…?」

「使い方…間違えちゃぁダメだよ~」

そんな代物なのか…これ…。

フェネックさんと別れたあと、とりあえず装着することにした。


んー…なんだコノしっくりくる感じ…

サイズぴったり合うじゃん…

手の甲辺りにディスプレイ的なのがあるが…



ツー……ピロリン

『LBsystem type Ⅱ 起動』

うぉ!?いきなりしゃべるな!

ラッキービー…スト?


『LBsystemにおけるシステムの欠陥

及び起動状態確認中…全てのシステムにおいて欠陥は確認されませんでした。』


…はぁ?


『サンドスター関連機能の欠陥及び問題を確認中…欠陥は確認されませんでした。』


「えっちょまっt」


『LBsystemの音声認識機能テスト及び使用者の登録を始めます。使用者は、ディスプレイ部分に向かって名前をはっきりと言って下さい。』


「ぁっ、えっ、シキ!」

『 シキ でよろしいですか?』

「はい…」


ロボットと普通に会話しちゃってるよ。


『認証中…LBsystem type Ⅰ に同様のユーザーを確認。リンクさせます。』


『グローブ型パーク内ガイドシステム兼対セルリアン用サンドスター応用装置

【Lucky Beast system type Ⅱ】起動します』

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