Ⅳ.決戦
オーディンは傍らのトールとともに進軍しますが、前者はフェンリルに、後者はヨルムンガンドの相手をしなければならなかったので相互に助け合うことができなくなります。
フレイは燃えたつ剣をもつスルトと対峙しますが、彼には剣がなく、代わりに鹿の角で戦うことになるため、戦いの末にスルトに討ち取られてしまします。
冥界の入り口の番をしていたガルムは隻腕のテュール神と戦い、相打ちに。ヘイムダル神は凶悪の根源でもあり不倶戴天の敵でもあったロキと戦い、こちらも相打ちに終わります。
トールとヨルムンガンドは、一度海上で戦ったことがありましたが、当時は勝負がつきませんでした。一度倒し損ねた唯一の相手ですから、ヨルムンガンドは無双の兵士トールの相手として申し分がありません。苦闘の末、彼はヨルムンガンドに重い一撃を食らわせ、この怪蛇をすら殺してしまうのですが、自らも相手の毒により九歩下がって息絶えます。
オーディンとフェンリルの戦いも死闘と形容できるものです。しかし、最後はフェンリルがその巨大な口の中にオーディンを入れると、容赦なく呑み込んでしまうのでした。ですがすぐさま息子の力の神ヴィーザルがそのかたき討ちのため駆け付け、フェンリルの上あごをつかんで、下あごを踏みつけ、そのまま口を引き裂きました。
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