第504話 バット

 オレたちは彼の後に続き、ソドムの街中の裏道を駆け巡った。

 地下道に入り込み、やっと憲兵

たちをまいたようだ。


《はぁはぁ、サンキュ! 

 助かったぜ!》

 男は、息を切らせて微笑みタッチを求めた。

 よく見ると、かなりのイケメン

だ。

 オレは、彼の手にパッチンと

タッチした。

「はぁはぁ…、別に成り行き的に

 助けただけさ。」

 オレたちも息が上がっていた。


《オレはバットだ。ホラ来いよ!

 こっちだ!あの店ならヤツらも

 来ない!》

 彼の案内で地下にあった

怪しげな店へ入っていった。



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