第472話 十六歳

 そこには、ひとりの男がベッド

に横たわっていた。

 見るからに老人だ。

 母親が四十代くらいなのに、

息子のアレクは七十代くらいに見えた。

「あ、あの…! 彼が……、

 アレクなんですか?」


《はい! 信じられないでしょう

 けど息子なんです!!

 まだ十六歳になったばかりで!

 !》


「じ、十六歳……!!」

 目を疑った。どう見ても老人に

しか見えない。

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