第336話 

 かなり暑く湿気のある場所に出

た。湯気で辺りが霞んでいた。


「温泉でもあるの?」

 オレは、ヴェラに手を引かれ

訊いた。


《ええ……!》

 ヴェラは頷き微笑んだ。

 自らの目で確かめてみないと

信じないようだ。

 まだ右の頬を長い銀髪で隠して

いた。


 やがて、眼前に大きな地下温泉

が広がって見えた。





 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る