第316話 ヴェラだ

「あ!」

 気づくと、オレの抱きしめて

いたのはアンジェラではなかった


 美少女には違いない。

 銀髪の長く流麗な髪が右の目と

頬を隠していた。

 彼女が、ヴェラだ。


《フフフ!》

 甘美な匂いに包まれていった。


「う、うぐゥ…、お前は……?」

 自然に全身が戦慄(わなな)いた。


 

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