第273話

「うッわ~~!

 止せ~~~~~~!!」

 オレは声を限りに叫んだ。

 レベッカの短剣が、オレの胸を

目掛けて勢い良く振り下ろされた

「わ~~~~~~~~!!!」

 オレは悲鳴と共に両目を固く

瞑った。


 死を覚悟した。

 だが、胸を貫かれた衝撃も

痛みも感じなかった。

「う………ッ」

 恐る恐る目を開くと、短剣の

刃先はオレの胸の上で停止して

いた。



 

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