第251話

 西の街へやって来た。

 美しい薄青い壁が立ち並んでいた。

 海辺の街だ。テレビで見た

エーゲ海のような佇(たたず)まいだ。

 清々しい風が吹いていた。


「あ!勇者ですか?」

 金髪の美少女らが、オレたちに

気づいたのか、近寄って来た。

「はい、影喰いの犠牲者は……?

 」

 オレの問いに美少女らは、

「彼方(あちら)です!!」

 と案内してくれた。








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