第112話 キスをしなさい❗❗

「キスをしなさい❗❗」

 不意に、アンジェラはボクに

向き直った。

「え!?」

「早く私に、キスをするのです!

 アンジェラは、驚いている

オレを抱きしめ熱い眼差しで

見詰めてきた。


「いやいや………、怖いよ!

だって、無闇に触ったら、

キャンタマ、引きちぎるンでしょ

!?」

「黙って、キスしろ。チンカス❗❗」

 アンジェラはオレを口汚く

罵(ののし)った。


「は、はぁ……、」

 オレは完全に臆(ビビ)ッた。

 スッゲ~、お言葉。

 オレの頭はパニックだ。

 アンジェラは、大きな瞳を

瞑(と)じ、キスを待っていた。


 オレの身体は、興奮と緊張で

震えてきた。

 胸は早鐘のように高鳴って

いる。




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