No.69 「空虚」
グラーンド大陸のビコト村に来たグレイは、ビコトの民から歓迎され、ビコト村の祭りに参加することになった。
「私はビコト村の長老、マコトじゃ。よろしくのぅ。旅のお方、そなたの名は?」グレイ「…グレイといいます…」マコト「グレイか…良い名じゃのう。まるで神話に出てくる救世主のような名前じゃな!」グレイ「!…と、言うと…?」マコト「ウム。グレイ、着いてきなさい。」
グレイは長老のマコトにビコト村を案内してもらった。
マコト「ここは、料亭コトコト・ビー じゃ。グラーンド大陸の食材を使った料理を存分に味わえるぞよ。」マコト「ここは衣装屋ビー 綺麗な服が沢山あるぞ。最近流行している服もあるからオシャレにもってこいな場所じゃ!」
マコト「ちなみにワシが着ているこの服はこの店の特注品ぢゃ。」グレイ「は、はぁ…。」
マコト「ここは便利屋ビコットじゃ!生活に必要な物はここで全て揃うぞ!」グレイ「…。」
グレイ(…僕は…いったい何をしているんだろう…。何を目指していたのだろう…。)
(ああ…そうか…。ボーグの基地を探すんだったな…。…でも探してどうするんだったか…。また殺すのか?今度はボーグを殺すのか…。)
(フフ…。まるで願いが全て叶うようだな…全て願いが叶ったら…どうするか…。僕が作った世界なのに…どうして…。)
どうしてこんなに寂しいのだろう…。
(僕の願いは全て叶ったとして…何が僕に残るのだろう…。何も残らなくなるのではないのか…?それでもボーグを滅ぼしに行くのか?)
(それは…本当に僕のしたいことなんだろうか…)
…レイ…、グレイ…。
マコト「グレイ!」グレイ「は、はい!?」マコト「着いたぞ。」グレイ「ハ…?」マコト「これはこの地を見守る…守り神の像だ。」グレイ「守り…神…?!」
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