No.25 「戦」
高笑いしているマグマ皇帝。
マグマ「アーハハハハ!そんな事を考えていたのか、ワイト王!」ワイト王「な、何がそんなに可笑しいのだ!」マグマ「何が可笑しいかだと?フフ…。お前はそこまで未来を考えていながら、何故、今が見えていないのだ?」ワイト王「何!?」マグマ「より良い未来を理想にしながら生きていくのは確かに悪いことではない。だが、お前は今が見えていない。今が見えていなければ未来を己のものにすることなどまずできないだろう。」ワイト「…。」マグマ「それに、我々はロイドという兵士を手に入れた。」ワイト王「ロイド?」マグマ「ロイドがいれば、一晩で小国のワイト国壊滅できる。ワイト国など恐れるに足らぬわ!」ワイト王「!!何だと~!」マグマ「だがしかし、我々はワイト国を壊滅するなど、そんなことをするつもりはない。」ワイト王「!?」マグマ「ワイト王。ワイト国はクリムゾン帝国の同盟国に入りなさい。」ワイト王「なんだと?」マグマ「大丈夫。貴方の夢を否定しているわけではない。共に、その未来の夢とやらを叶えようではないか!」ワイト「…断る。」マグマ「何故?」ワイト「ワイト国のヒトたちはヒトが支配する国では生きられない。」マグマ「ヒトがヒトの支配する国で生きられないのなら、それはヒトではない。我は化け物と見なす!やはりワイト王、貴方は傲慢で貪欲にまみれた怪物だ!」ワイト王「やはり、お前とは分かち合えないな!貴様こそヒトを守ると言っているただの偽善者に過ぎん!」マグマ「偽善者だと?聞き捨てならんな。我に偽りなどない!!あるのは今を精一杯生きるという信念だ!」ワイト王「それが偽善だよ!我が国、ワイト国民を化け物扱いするなど、それこそ差別だ!何が(共に未来の夢を叶えよう)だ!未来は我らワイト国が切り開く!たとえお前たちを敵に回しても、未来を掴み取ってやる!」マグマ「…その言葉…。確かに聞いたぞ。未来を手に入れるのは我々クリムゾン帝国だ!」
ワイト国とクリムゾン帝国。二つの国の戦が始まろうとしていた。
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