No.22「深まる謎」

パンジャ「おーい!ボーグ!」ボーグ「ハイ。リセットサマ。」パンジャ「だから私はリセットサマじゃないって…何回言えばわかるんだい!ボーグ、このグレイと私をヒューマ・オールに会わせてよ」ボーグ「ハイ。リセットサマ。」パンジャ「だから違うって…」グレイ「え!?ヒューマ・オールって旧世界のヒトが作った神ですよね?生きているんですか!?」パンジャ「死んでるよ。…っていうかもう起動しない。だから剥製みたいな物だよ」グレイ「…!!」パンジャ「先に言っとくけどアンタもうここから出られないからね。」グレイ「…え?」パンジャ「分かりやすくいうとリセットエリアは元々人間の世界。でも、それは旧世界の人間だから生きられただけで、進化したアンタらヒトは生きれる世界じゃないのよ。」グレイ「…そんな…!」(だから帰って来る者がいなかったのか…!)パンジャ「でも、アンタは不思議だよねー」グレイ「…えっ?」パンジャ「この世界はさ、今や旧世界の人間もすめないほどの細菌が充満してる所なんだけどアンタは生身で生きてる。私は精神体だから亡くなった人間の身体を借りてるだけだからいいんだけどさ。」グレイ「…。」パンジャ「あー!!」パンジャの大きなの声に驚くグレイ「な、なんですか?」パンジャ「これ、アンタの母親の身体だわ!アンタの母親の名前は?何て名前なの?」グレイ「《ギン》ですけど…」(!!)グレイ「ってことは…。僕の母さんの身体を借りてるんですか!?」パンジャ「そうらしいね。元々この肉体は神獣(アラー・ビースト)が持ってきたのよ。」グレイ「えッ?」パンジャ「なんか神獣地の王様ってのが連れてきたからさ、スゴい人間なのかなと思っていたんだけど、その時にはもう死んでいたよ。」グレイ「神獣地の王様って…。」突如アイガーの声がグレイの頭に流れてくる(サーベルだよ…。僕の父だ。)グレイ「アイガー?」パンジャ「ん?愛がなんだって?」グレイ「あ、いえ何でもないです」パンジャ「?」念話するグレイとアイガー   グレイ(アイガー…。これはどういうことだ?サーベルって神獣だろ?)アイガー(解らぬ…。リセットエリアは毒が舞う世界だ、神獣とてただではすまぬ)グレイ(だったら我らは何故、生きてるんだろう?)アイガー(恐らく…私とグレイが同化しているからではないのだろうか…)グレイ(だとしても、それは理由にならないだろ?)アイガー(…。)パンジャ「おい!おいったらおいッ!!」グレイ「は、はい!」パンジャ「ボーッっとしてたら置いてくぞー。」


謎が深まるなか、リセットエリアの最深部へ…

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