遊びも馬鹿になりませんね。


 どうもこんばんは。『鬼討』に苦戦中の木元です。何かバトルシーンがですね、いい流れが浮かばなくて。もう一章分書き上げて、来月纏めて更新しようかなって考えてます。一万五千字はもう書き溜めてまして、いい形に仕上げたいですね。コンテスト期間でもあるまいし、慌てて書くのもどうかなと。……何やテンション低いな、上げてこ。


 ――で! そのバトルシーンだかアクションシーンだが、どっちで表すのが適切なのって毎度悩むこの二つの言葉なんですけれどそっちではなく、要は戦ったり何なりするシーンを書く際、皆さんどうしてんですかねって気になってるってお話ですね! 


 私ですか。漫画読んだり、アクション映画とかアニメ観たりですかね。最近では、アクション小説を読んでみるのも効果的だなと気付きました。今行き詰まってる『鬼討』のバトルシーンは、ある程度時代小説の影響を受けてます。時代小説読むんですよ私。ちょっとだけなんですけれど。おばあちゃんの時代劇好きな所を、暗に引き継いでいたのでしょうか。マツケン、超カッコいいなって、気付いたら自分も観てたっていう。小学校低学年の頃ですが。暴れん坊将軍に、遠山の金さん。ああ、懐かしい。

 でまあそれはいいとして、時代劇って主人公が、ばっさばっさと取り囲んで来る敵を倒していく、異世界転生もので言う所の無双とかチートみたいな流れでして、爽快感はあるんですけれど、均衡した戦いを書く際には、あんまり参考にならないんですね。私が読んでる時代小説も、主人公がばっさばっさとやってっちゃう感じですから、正直余り。剣戟の空気感を知るにはぴったりですので、『鬼討』を書く際は何度も読み返します。特に28章と、34章から38章ぐらいですか。ずっと読みながら書いてました。ただ時代小説の戦いそのものを真似てしまっては均衡状態は描けませんので、一対一で互角の戦いを繰り広げるものと言えばー……と考えますと、漫画とか映画かなって、そちらでの戦い方を参考にして混ぜてます。


 でも漫画って、当然ですけれど絵は動きませんし、映画は動くんですけれど、いちいちその数分や数秒の為に巻き戻しを繰り返すの、面倒なんですね。まず二時間ぐらいの中から、参考になりそうなシーンを探すって所から始まりますし、知ってる映画で参考になるいいんですが、ならない時って無数の作品の中からぽいのを選んでみるって所からのスタートになってしまって、うわ大変って。アニメ? つってもやる事は同じでしょう? アニメにしても、アクションシーンに定評があるタイトルは……となって、キリ無いですし。最近テレビ観ませんから、どうなってんのかも分かりませんけれど。どっちにしたってあの再生と巻き戻しを、何度も何度もやるあの作業がですね、ハチャメチャにめんどくせえ!


 余程の事が無い限り、しないんですよこの資料の集め方。でも案外、書けてるんですね。割と何も観ないで。ぱらぱらと時代小説を読むぐらいで。何でだろうと考えると、ああゲームしてるからだって気付きました。アクションゲーム大好きなんですよ。あとはレーシングゲームとか、FPSっていうシューティングゲームとか、一瞬の判断がものを言う種類の、緊張感の高いジャンルばかりやっている所為か、臨場感のあるバトルシーンがですね、自分で言うなやって話なんですが、書けてるっていう。遊びも馬鹿になりませんなあ!


 いいんですよゲーム。映画だったら、巻き戻ししないといけないじゃないですか。でもゲームだったら操作するだけで、何度でも同じ動きを確認出来ますし、その映像を記録してスロー再生させると、より細かく見れるって言う。超便利。然もアクションの見栄えもいいじゃないですか。武器を持たせる事も出来るし。例えば、剣を扱う人の動きってどうだろうって見たい時は、ちょっと持たせて動かしてみればあら不思議! そのままフィールドに繰り出して敵と遭遇すれば、これ以上無い資料の完成なんですよ。敵の動かし方も分かるし。避け方、カウンター、こういう動きをする時はまず身体のどこに重心を置いて、軸にする足はどっちかとか、身体の動きに合わせて続く髪や服の流れもですね、臨場感を出す際大変参考になるんです。この時多分風を切ってる音で、ゴウッて耳聞こえてんなとか、こんなギリギリな回避の仕方したら、冷や汗かいてるだろうなとか、本当にリアルに。後ろ回って斬り上げたかったら、相手は右利きの剣士で今こう動いてるからこっちに踏み込んでまず躱して、自分は左手に剣持ってるからそこからの体重移動はどうでああって、細かい動きにもいや本当、勉強になります。


 ゲームする方は是非遊ぶ際、観察も兼ねてやってみて下さい。資料の宝庫ですからマジで。あのアゴ美アゴ美って言ってるゲームなんて十種類以上武器がありますから、大抵のアクションの参考になってくれます。然も操作するキャラクターが、男性か女性かで動き方が結構変わりますし、わざわざ男女別にデータ作って遊んでましたね。男性だったら豪快で、女性だったらしなやかって感じでしょうか。攻撃力と言った能力が変わる事は無いんですけれど、走り方からちょっと違うんです。男性だったら大きく腕を振って、いかにも肩で風を切るって感じの、結構男らしいガニ股で走るんで最初引きましたが、女性の場合腕の出し方も控え目で、真っ直ぐ爪先を出しますから、女性らしい走り方になってます。どんだけピンチになっても、絶対にガニ股走りしません。その分プレイヤーの私が、「死ぬ!」って叫んでるんですが。


 でもいいんですよゲーム……。アクション書く時に最高だなって、最近気付きました。武器は持たない、格闘系のゲームをやって、もう少し立ち回りを学んでからチャレンジしてみます。『鬼討』。ここが埋まればもう、あっちゅう間に書けるんで。



 では今回のおすすめは、高羽慧さんの、『血海に潜る 18:46』。


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884190535



 総文字数117,380文字、三十話構成完結済みの、ジャンルはホラーとなっておりますが、アクション満載の作品です。


 タグはこんな感じ。


 セルフレイティング


 残酷描写有り 暴力描写有り


 タグ


 主人公最強 チート ファンタジー サスペンス アクション サイコホラー この世界は 本物か?



 沢山レビューを書かれている作品なので、もう一回リンクから飛んで、見て貰った方が伝わるかなとは思いますが……。カッコいいんですよこれ。触発されます。


 事の始まりは、平和な街で起きるテロ事件でして、それを解決する為に、人の精神に潜り込むという、特殊な能力を持った主人公が動き出します。一歩引いた冷静な描写から繰り出される、衝撃的なシーンや展開の数々の中で、最強の力を持つ主人公の立ち回りが映えていまして、惨たらしさと冷たさが綺麗に互いを際立たせており、その温度差も魅力でしょうか。主人公もそれを支えるヒロインも、結構クールな割にはぶっ飛んでると言いますか、乱暴なんですけどね、澄まし顔でやらかしていきます。


 心理学をやっている身からすると、人の精神に潜るという発想が面白いなと、大変興味深くもある作品でした。これは前回ご紹介させて頂きました、福田瑞鶴さんの、『おじさんと超能力少女』にも感じていましたね。精神とか脳とか言われると、食い付いてしまいます。『おじさんと超能力少女』がエモいなら『血海に潜る 18:46』は、ドライアイスのように鋭く、冷たい切れ味を持つ作品だなと感じました。


 クールなんですねえ全体的に……。カッコいいです。この方近況ノートでは度々、私のかつてのペンネーム、ストレス☆毛根撃滅丸をネタにして遊んでいるのですが、そんな事をしている人が書いているとは思えない程の、それはクールな作品です。面白いので、是非。もう明日から四月ですよいつまでそのネタで遊んでるんですか。何の縁だか知りませんけれど、高羽さんもパソコン壊れてるし。そんなに気に入ったならあげますよ。カクヨムさんのコンテストに参加される際は、今度は高羽さんがその名を名乗って、不審なハゲって思われればいいと思います。『血海に潜る 18:46』面白いんで、是非!



 じゃあ四月に纏めて更新しますので、その宣伝も兼ねて私は『鬼討』を。


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884394457



 メインヒロインのかがりって名前は、篝火草かがりびそうから取ってます。シクラメンの和名ですね。冬の鉢花の女王だと小耳に挟んだのと、花言葉が彼女らしいなとなって、それに。「シクラメン」の「シク」が、「死」と「苦」との語呂合わせになる事や、赤色の花が血をイメージして縁起が悪い面もあるなど、似合って仕方が無いなと思いまして。彼女も冬生まれですし。名付け方オッシャレー。


 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



 では今回は、この辺で。



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