扱いに困るものの話をします。
ボールピアスって、あるじゃないですか。多分、ピアスと言われたら誰もが思い浮かべるんじゃないかなと思う、丸いやつ。そのよくあるボールピアスの、これまたよくある、銀色をしていた人がいたんです。下唇の下に。ピアスの位置も不思議ですよね。この情報だけで皆さん、その人はバンドマンとか、ヤンキーなのかなって、思ったのではないでしょうか。派手な人なのかなとか、怖そうな人だなとか。少なくとも多分、真面目そうな印象は消えたかと思います。まあ実際、バンドマンなんですけどね。
当時の私はそういう、まあ今も疎いんですけれど、余り装飾品については詳しくありませんで、耳にするものをピアスと呼び、他の位置にするピアスは、ピアスと呼んでいいのか分からなかったんです。でも、鼻にしてるピアスは鼻ピアスって言うか……。とまあ、曖昧な知識のまま過ごしていました。
そこに偶然、身近に下唇の下に、銀色のボールピアスをした人が現れたんです。まだ名前は憶えていなくて。でもある日、友人とその人について話す機会があった際、困ってしまったんですね。どうその人を、友人に伝えたらいいだろうと。ピアスの人って言っても、他にもピアスをしている人は、沢山いましたから。
「あー……あのー……。ほら。あの背ぇ低い、男の人……」
「宗の背ぇ低いって、あんま当てならんやん。そんな
「んん? ああそう……?」
木元家の男性陣は高身長なので、それに慣れてしまい、確かにズレを感じる時はありました。父やきょうだいが、百八十センチぐらいからそれ以上あるので。
とは言われましても、仮にその人の身長を正確に言い当てられたとして、元々大した情報にはなっていません。もっと、対象を絞れるような特徴を挙げないと。そう考えますと出てくるのは、あの下唇の下で光る、銀のボールピアスです。
でも、当時の私はそれを、どう呼んでいいのか分かりませんでした。名前を知らないものを、妙な呼び方をして、相手を混乱させてしまう、と言うか、話を脱線させてしまう事が、結構な割合である私ですから、軽率に発言をするのも憚られました。
例えばダメージジーンズを、「大ダメージズボン」と呼んで、相手を笑い転がした挙句、何の話だったか忘れさせ、ベレー帽を被っている女性に向かって、ベレー帽を「手塚治虫」と呼び怒りを買うなど、数え切れない前科を背負っていましたから、いい加減言葉選びを、考えないといけないなと。
「えー……あのー……。銀色のぉ……。……唇の下に、待ち針刺さってる人……?」
「待ち針ぶっふふぁああ!?」
って、笑いが驚きを超えてその人笑っちゃったんですけれど、後でちゃんと伝わったんで、よかったんですけどね。
その時にそういうのもピアスって呼ぶんだよって、教えて貰いました。あと、待ち針は無いって。
ピアスは耳にするものだって、当時は思い込んでまして、精々他の場所と言えば、鼻ぐらいしか知りませんでしたから。「えへへ。何や牛みたいやなああいつ」って、身近でやってる人を見かけた時、くすくす笑ったから覚えてまして。「無邪気に
いやこれは流石に言いませんよ私でも。そんな人に向かって、あなた牛みたいですねなんて。ストリートファイトの幕開けですよそんなん。新手の果たし状じゃないですか。
……っていうちょっとした話がですね、結構あるんですよ。こんにちは。木元です。
冒頭の挨拶に使えばいいじゃんって思うんですけれど、ちょっと長いじゃないですか。もう1500字来てるし。何しに来たか分からんとなって、持て余してる話が実はありまして……どうでもいい? まあご尤もなんですけれど。この日記じゃなくて、短編に纏めた方が、いいのかなあと思いつつ、書いてみましたが。こォんな短い話の為に!? めんどくせえな……。とも思ってまして、ここでやってみたんですけれど。
まあいいか息抜きで書く場所ですし。たまにこういう、一口話みたいなのしますね。作品紹介も無しで、いきなりちょっとだけ話やって、帰って行く回。『鬼討』を書きながら、『府道63』の塊エピソードを、お手頃サイズに分割するって作業をずーっとやっていまして、何かちょっと、他の話に触れてみたいなあと思い、書いてみました。
……そうだあの気味のわるーい短編、『肉が机を
私は見えないんですけれど、偶然見える人と一緒にいた際に遭遇してしまいまして、カクヨムさんで知り合ったあるユーザーさんによると、私そのおばけに取り憑かれていたようなんです。その遭遇してから数年間、度々物凄い金縛りに遭うようになって。それも、命があってよかったですってコメントを頂いたぐらい、それは危ない状況にいたそうなんです。……もう疑ってるでしょここで。ちゃんと「おばけ」じゃなくて重苦しい感じに、「幽霊」って書きましょうか!? キーボード叩いてるこの手、今震え出しましたからね!? もうそれぐらいビビりってか怖かったんですよ当時は……。まさかカクヨムさんで、ずっと不思議に思っていた、当時の金縛りの原因と言いますか、あの数年間の諸々の出来事の真実に近いかもしれない情報を頂ける事になるなんて、夢にも思っていませんでしたけれど。きっかけも本当に偶然でしたし。――ねえ涼月さん(名前出すんかい)!! 怪奇現象遭遇経験持ち同士、これからも仲よくしましょうね!? マジ怖い!!
おかしいですね……。あほな話をさらっと書いて、さっさと作業に戻る予定だった筈が……。――まあ今回は、この辺で! 寒気してきたんで、また今日の内にここに来るかもしれません!
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