狂雄乱舞 ー蘇峻之乱顛末記ー

作者 ああだこうだ

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★★★ Excellent!!!

蘇峻の乱は、東晋国内で起こった
武力衝突としても最大レベルのもの。

歴史中、蘇峻は
「軍権が高まる内、驕慢となり、
 乱を起こした」
と紹介されています。

事実かどうか?
シラネ。


ただ、これは言えます。
東晋を支配した司馬氏、
その補佐をした王氏、郗氏、庾氏。
いずれもが地元出身ではありません。

北からふらっと流れてきた奴りが、
手練手管で、現地の実権を握った。
幾つかの地元豪族は
武力で押さえつけられたりもしています。

恨みが溜まらないわけがない。


物語は東晋の始まりに大功を立てた武将
「王敦」が、乱を起こすところから
始まります。

司馬氏らが大権を手に入れる経緯の中で
大いに活躍した王敦の斬り捨て、
この工作に、蘇峻も大いに関わる。


蘇峻ひとりを、一方的に悪者にするのは
恐らく誤った見方なのでしょう。
しかし一方で、蘇峻は多くの悲劇を
東晋という国に招きました。
これだけは、確かなことなのです。

権謀術数が、怨嗟が、武勇が。
悲劇が、動乱が、次代の芽が。

どのように描き出されるのか、
期待しているのです。