企画、終わりました

 企画自体を始めてから1か月と少し。

 ようやくすべての作品に感想を書くことができました。

 中にはホラーではないと思しき作品も若干数ありましたので、それらについては作者の方にお伝えし、感想は書いておりません。


 企画者としての感想は「しんどかったけど、楽しかった」です。

 作品を読むだけならともかく、感想をちゃんと文章にするというのは大変でした。「面白かった!」「つまんなかった!」だけでは話になりませんし、それ以上の感想を書くにはしっかり読み込まねばなりませんから。

 ですが企画を起こさなければ出会わなかったであろう作品にたくさん触れることができました。連作ならまだしも、単発短編はすぐに埋もれてしまいます。その中で何度も読み返したいくらいに好きな作品や、作者さんを追っかけていきたいような作品にも出会うことができました。加えて、かなーり昔に拙作にコメントくれた作者さんが参加してくれたりしてて、その方は私を覚えているかどうかわからないけれど、感慨深かったりもしました。


 唐突ですが、人狼ゲームを思い出しました。

 私は人狼BBSで2回だけ参加しました。いわゆる「長期村」で、リアルタイムの1日で処刑が行われます。

 時間がたくさん取れる分議論が活発に行われ、1日数分~数十分単位の短期村に比べ、互いの腹の探り合いが激しいです。用語がよくわからない人はごめんなさい。

 誰を信用していいかわからない。喋りすぎても吊るされるし、喋らなくても吊るされる。不用意な発言をそればそこを突かれ、矛盾が生じれば信用は地に落ちる。

 当然、ゲーム中はものすごく神経をすり減らします。疲れます。「なんで参加したんだ、自分の馬鹿野郎」とか思います。

 でもいざ終わってみると「楽しかったなぁ」「またやりたいなぁ」と思ってしまうのです。


 感想企画は、それに似ていると思いました。

 締め切りはないけれど、参加してくれている以上作家さんたちは早く感想がほしいはず。でもそんなにガッツリ作品と組みあうと消耗が激しいし、さらにそれを文章に起こさないといけない……。

 でもいざ終わってみると「またやりたいな」と思っている自分がいるのです。


 私はこの企画が終わったばかりでぐったり、また私生活も現在忙しいので、今すぐ新企画を立ち上げることはないと思います。

 ですが、また「うっかり」企画を立ち上げてしまった時は、奮ってご参加ください(皆さんの作品が、企画の趣旨に合えば……)。


 最後に。

 ご参加くださり、誠にありがとうございました。

 幅広い作品に触れられたこと、とてもうれしく思います!

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短編怪奇感想書きました 猫田芳仁 @CatYoshihito

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