深淵聞耳百物語「左に行かせる声」

深淵聞耳百物語「左に行かせる声」

著者 三文士 様

作品url(https://kakuyomu.jp/works/1177354054883787053


 三文士様の作品群も、そろそろ折り返し地点です。

 ちなみに三文士様が参加してくださった作品のレビューを全て書ききったら、企画自体も折り返し地点に到達しそうです。

 しかし長文感想はHPを削られるもの……徐々にダウンの足音が聞こえ始めましたが、書けるだけ、頑張ります。


 怪奇現象以前に「少しでも時間が遅くなると車で隣の町付近まで行かないと飲食店がほとんどないような場所」というところに共感……。観光地ってなんであんなに立地が不親切なんでしょう。もっとも、やたら呑みどころがある観光地もあったりしますけど。


 閑話休題。


 内容としては、はっきり言って、地味な怪異です。おどろおどろしい外見で威嚇したり、恨み言を言いつのったり、そういうことは一切しません。

 慣れない土地で迷子の一行に対し、こう声をかけるだけ。


「左だ」


 車に5人も乗っていますから、迷子になっててんやわんやの状態で、誰の声かなんて聞き分ける余裕もなく。

 幾度か「左」を選んでしまってから異常に気付く「引っ張り」も見事。いきなり気づいたら、つまらないですからね。

 

 左に行ったらどうなるのか。

 王道は「崖」でしょうが、実際は何が用意されていたのか、知りたい気もします。

 

 今回はこの辺で。

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