王済4  馬キチ王武子1 

王済おうさいと言えば、馬キチである。

馬のことなら何でも聞け、という勢いだ。


ある時王済、馬に

銭が連なる模様のついた泥除けを付けて

遠乗りをした。


やがて目の前に、川。

すると馬が足を止める。

日がな一日、進もうとはしない。


王済は言った。


「ははぁ、馬め。いっちょ前に。

 泥除けを汚したくないんだな?」


そうして泥除けを外させてやると、

馬はたちまち川を渡るのだった。




王武子善解馬性。嘗乘一馬,箸連錢障泥。前有水,終日不肯渡。王云:「此必是惜障泥。」使人解去,便徑渡。


王武子は善く馬性を解す。嘗て一なる馬に乘り、連錢が障泥を箸く。前に水有り、終日、渡れるを肯ぜず。王は云えらく:「此れ必ずや是れ障泥を惜しみたり」と。人をして解去せしむるに、便ち徑ちに渡る。


(術解4)




なんだそれ(なんだそれ)

荀勖じゅんきょくの薪並みに意味がわからん。


しゅき。

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