顧愷之1 会稽の風景   

顧愷之こがいし 全5編

桓温4、桓温5、謝安50




「史上最強の画家じゃね?」

謝安しゃあんさまに称賛された、顧愷之。


そんなかれが会稽かいけいに出向き、周遊。

そして、建康けんこうに戻ってきた。


会稽はどうでしたか?

顧愷之にそう聞くものがあった。


顧愷之、答える。


「千もの峰々が高さを競い、

 万余の河川が流れを争う。


 それらを覆うように

 草木が豊かに繁茂する様は、

 まるでもくもくと緑の雲が

 立ち込めるかのようだったよ」




顧長康從會稽還,人問山川之美,顧云:「千巖競秀,萬壑爭流,草木蒙籠其上,若雲興霞蔚。」


顧長康の會稽より還ぜるに、人は山川の美を問う。顧は云えらく:「千巖は秀を競い、萬壑は流を爭い、草木は其の上に蒙籠とせるに、雲の霞蔚と興りたるが若し」と。


(言語88)




顧愷之

画家として名を馳せまくっている。一方でその言動もなかなかにユニークであり、その作画についてのこだわりは

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884883338/episodes/1177354054887098424

でも出てきたとおり。


まあ、おかしな人ではある。

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