時が少し過ぎた。

「はあ、まさかこっちが一方的にやられるとは......団長の本気、見くびっていたぜ。」

グザナギは一切フライゲスに触れることができなかった。

「ふふふ。ではこれで終わりです！さらば......」

「だがな、俺がなにもできなかったとでも思ったか？」

「へ?ま、まさかっ、うああああっ......！」

突然フライゲスの足元が爆発した。

「どうだ！これが俺の新技【マインボム】だっ！」

マインボムは、地雷を相手に気付かれずに設置できればかなりの高火力となる技である。

「こ、これはヤバいですね......」

グザナギは十数個も地雷を設置していたので、流石のフライゲスも立つことすらできなかった。

「これで終わりだ！シャイニングブロー！」

「ダヅマは......」

フライゲスは何かを言いかけたまま息を止めた。

「......こいつ、何もしてないんだよな。俺、悪いことしちゃったかな」

......

「まあいいか。隊長、あとはお前だけだ！

待ってろよおおお」

「......グ、グギギ......」

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