第63話親の過去2

「メリスだったか?お前、信じる事ができないのか?」

「あ、あなたは誰ですか!!」

月をバックに何者かが声をかける。

体は影で黒く染まっており、姿は見えない。

「さあ、誰でしょうか....まあどうでもいいか。それより、あいつの言ってることは嘘じゃないぞ?」

「えっ....」

「俺は信じることができない奴はきらいなんだ。それよりお前、斬竜の妻か?前の名前は?」

「そうですが....前の名前は改秩メリス....」

「そうか....改秩....これは死んでもらわなきゃ世界が穢れてしまう....てなわけで、死ねえええ!」


「きゃあああああああ!」

遠くで悲鳴が聞こえた。

「この声はメリスっ!急がなきゃ!」

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