第2章 ティファニー
第29話 彼氏ができた! 〜もてない私にもやっと彼氏が?〜
私はスクールカーストの底辺にいた。
勉強は中の下くらい、見た目も…丸顔に団子鼻、背も低くて、決して美人とか可愛い部類ではない。
でも、カースト制度の一番下にいた理由は、何よりも、中学生の頃、両親が亡くなったから。
親戚のおばさんが私の事を引き取ってくれた。
おばさんは、悪い人ではなかったが、私が迷惑な存在なのは、なんとなく分かった。
だからとにかく迷惑をかけないように、学校でも目立たないように、生きて行くしかなかった。
オシャレも、恋愛も、諦めていた。
社会人になり、やっと親戚の元を離れる事ができた。
小さいアパートだけど自分の稼ぎで暮らせるようになった。
わたしは自由になった!
一人暮らし、すごい自由!
会社には、同期が男女合わせて20人いたが、正直気の合う人は誰もいなかった。
だけど、気になる男の人はいた。風祭くんだ。
背が高く、ジャミーズ事務所に入れるのではないかと思うほどハンサムで、なんでこんな一般の会社に入社したのだろうと不思議に思うくらい。
配属部署も開発部で、なんかかっこいい!
私は自由になった。
恋愛の一つくらいしたい!
そう思って、思い切って告白した。
「
風祭くんは意外とあっさりOKしてくれた。
私の人生、きっとこれからだよね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます