すっかり冬ですね!

すっかり冬ですね!

今年の酷暑がウソのように、毎日ふるえあがっています。

近所にある畑も、すっかり冬です。


畑にあるイチジクの枯れた木と、青い植物が好対照です。

あまり植物に精しくないので、

この青い植物の名前が何か、

知らなかったりします。


近所の人と話すときは、「寒くなりましたね」が合い言葉。

風邪を引いて通院したら、

「最近、患者さんが多いんですよ。

やはり急激に気温が低くなったせいでしょうね」

 という話が出ました。

ラジオのリスナーのお便りでは、

「晴れてほしい、広島菜を干すのに日が照っていないとこまる」

 といった内容のメールが放送されていました。

漬け物で有名な広島菜って、日干しにするんですね!

知らなかった……。

ご近所の畑では、どんな作物が育っているのでしょうか。

イチジクや広島菜ぐらいならわかります。

この畑にも、イチジクが生えています。


 日本には季節があります。

 衣替えがあったり、こたつを出したり入れたり、夏には扇風機やエアコンにありがたさを感じたりしていました。

 冬は、植物が枯れたり、水鳥たちもさみしそうで、気分的にもブルーもになります。

 時間がどんどん、短く感じるようになっているのは、糸井重里によると、

「すべてがコンピュータ処理されているために、スピード処理が当たり前になっている。「遅いぞ、わたし!」と思っちゃうのはあたりまえ」

 ということなのですが、


 年を取って、やることなすこと、のろのろしちゃうのはしかたないこと。

 コンピュータは、速い処理能力が得意です。

 しかし、国語など、文脈や空気を読むことが出来ないのです、いまのところ。

 速さだけがだいじじゃない。

 季節にも、それなりのスピードがある。

 なかなか春が来ない、とコンピュータ化された感覚で季節を感じてもしかたないこと。

 いまのところ、ムリヤリ、自然を組み伏せるコトはできません。

 気象コントロール装置なんてのができたなら、

 きっと核兵器より怖いことになるでしょう。


 子どもの成長も、自然とおなじです。

 スマホや家電に話しかけるように、すぐに反応してくれるのは、子どものすることではありません。

 それぞれ、悩みや歓びがある。

 最近では、AIの先生が、学生の勉強について、助言をすることがあるそうですが、

 でも、AIには、子どもや親の悩みや苦しみは、解決できません。

「遅いぞ、わたし!」

 と思う前に、

「育っていく自分を楽しむ」、というのも大切かもしれません。


 早く育つ木は、早く腐ると言います。

 コンピュータの検索エンジンでAIが使われる。

 株式投資に、AIが使われる。

 どんどん、社会のスピードが速くなります。

 ふと、コンピュータに頼りすぎる危うさを感じるのは、わたしだけではないでしょう。

 もう師走、忙しいのは分かりますが、少し立ち止まってみませんか。

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