『居酒屋ぼったくり』VS『半分、青い』
日常ドラマは難しい
広島テレビで放送していた、『居酒屋ぼったくり』 #01を完見しました。
いまから、この番組と、NHKで 放送している、『半分、青い』 (朝ドラ 2018/08/18現在)を
比較していきます。
興味のないかたは、読まないように。(小説家を志す人間としての、率直な感想なので、
創作に関心のない人にはつまんないと思われます)。
さて、さっそく参りますが、この二つの共通点は、日常ドラマ。
どちらも 平凡さを扱っていて、そこが注目すべきところでしょう。
日常をどう切り取るって飽きさせないか。そこが問題。
『半分、青い』 の場合
『半分、青い』 の主人公 楡野鈴愛(にれの すずめ) は、左耳が聞こえないけれど
プロの漫画家になったこともある優秀な人材です。
鈴愛の性格は、愛嬌があって少々オバカで、興奮しやすく、早口の岐阜弁でしゃべるのが特徴。
幼なじみに律がいます。
左耳が聞こえないのがハンディではあっても、それを感じさせない強い人です。
子持ちで、5歳ぐらいの女の子、花野がいます。
このドラマのテーマは、「夢と挫折と復活」 なのでしょうか。
スピーディな話の展開が、いままでの朝ドラとはちょっと違います。
夢を諦めて、現実にいきることもまた、大切である、というのも、隠されたテーマなのかもしれない。
夢をつかんだあとのことも、多少は考えましょう、というところもまた、古くて新しい視点です。
いま、かなり流行しているそうなのです。そりゃそうだな。次になにが起きるか、さっぱりわかんないからね。
脚本家の北川悦吏子の面目躍如ってところでしょう。
わたしは、ドラマを見ながら次の一手を予想していますが、いい意味で裏切られてばかりいます。
視聴率が高いのも、うなずけます。
『居酒屋ぼったくり』 の場合
これは、居酒屋が舞台なので、料理とお酒が主体になり、お客さんが悩みごとをぶつけてくる、というスタンスです。
いまどき珍しい義理人情のお話。なのに古さを感じないのは、
登場人物に、新しさがあるからかもしれません。
常連に、まるでミシュランの調査員みたいな舌を持つ人がいたり、
不機嫌な職人がいて、若いもんはわからんと嘆く人がいたり。
ごくふつうそうに描写されていますが、専門知識をチラッとみせられて感心させられますし、
おいしそうな食事やお酒にはそそられます。
しかしドラマ自体が単調なので、全体的に、もうちょっと、ピリッとしたものが欲しいんですが。
『深夜食堂』 を見た方が、まだレベルは上かもしれない。
演出法がいけないのかも……。
第1話を見た限りでは、話に多少、もたつきがあったような気がした。
自分なりにアレンジするとしたら?
宇宙を舞台に、『宇宙ドライブイン 虹』 という作品を、まえに作ったことがありました。
オリジナリティがなかったので、削除しましたが、今度 ラジオ番組で3万字以内で、宇宙モノを募集している、とのことですので、
挑戦したいかなと思ったりもする。(〆切に間に合うのか?)
パクりだと言われないようにしなくちゃいけないのですが、『深夜食堂』 や『居酒屋ぼったくり』 は参考になるかも。
レベル的には、『半分、青い』 のレベルに挑戦したいんですがね!
ただ問題は、いままでず~っとファンタジー一色だったわたしが、
スペオペを書けるのかってところです。
設定は、ある程度出来てますが、人物が動かないのです。
そういう意味じゃあ、ちゃんと作品にして、それなりに売れてる 『居酒屋ぼったくり』 は、いい線いってるかもね。
日常って苦手です。
☆わたしと同い年で昭和の子どもの日常を描いていた、
さくらももこさんが 乳がんで亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
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