日本のお米がなくなりそうです。

安かろう悪かろう

日本で作られているお米が、スーパーなどで買いたたかれて、生産者の生活が成り立たなくなって後継者が育たない、

という新聞記事を読みました。情報源は、ヨガサークルで縁ができた、「新婦人しんぶん」です。

それによると、神奈川県では、お米農家の収入は、この30年で半分に減ったそうです。

実はスーパーの安売り米はご飯茶碗一杯22円。30円になれば農家は生産費をまかなうことができ、35円あれば後継者が育つ、とのこと。

一見やすそうに見えるけど、キロにしたらどうなんだろう。


「お米は一生食べるもの。安くておいしいものを食べ続けたいし、農家を応援することにつながるものを選びたい」

と、新聞のなかでの消費者の声。

反論として考えられるのは、

後継者が育たないのは、お金だけが問題とは思えない。ということ。

たしか税金は、クロヨンとかで、農家のほうが安くなってるはずだけどな。

収入が減ったから後継者が育たない、というよりは、自然を相手にするという不安定さが、若者にウケないだけかもね。


安倍政権が、大規模経営型農家を応援している、と「新婦人しんぶん」 は批判しています。

しかしですね、お米に限らず、ものは小規模でチマチマつくるより、大規模で作った方が理にかなってることは、昔の地主制度でもわかるはずですよね。

GHQが 「たわけ」 たことをしたために、小規模な農家が増えた(それを感謝している人もいる) という歴史的背景もある。

小さな土地でチマチマやってるところに、将来性があるのかどうか。

お米がおいしい、というところは、大規模では可能なのかどうか。

小さな農地でどれだけのことをやってきたのかは わたしにはわかりかねますが、

クロヨン制度にあぐらをかいていた農家が、慌てふためいているだけじゃなかろうかと意地悪なことを考えてみたりもします。


後継者を育てるには

要するに、お金も必要ですが、もっと若者にとって魅力的な仕事でなくちゃ、若者はついてこないと思う。

中国人やアジアの人と違って、日本の若者は恵まれすぎているので、仕事を 「必要だから」 選ぶ ということはしないと思われる。

お米を作っても、どういう扱いを受けるのかわからない。消費者に喜んでもらっているのかも不明。

その上 税金も高くなる、……では、後継者が育つどころか、いなくなって当然でしょうね。

安倍政権を 批判するのは簡単です。わたしも 安部さんには 憲法改正については 思うことがいっぱいある。

ただ、今までと違うことをするからって、やたら反対するのは疑問です。

その改革が、どのような効果を持つのか、なぜ、いまなのか。

お米がなくなると騒ぐ前に、お米農家の 「やりがい」 になるような仕組みを、なぜ作ろうとしないのか?

政府ははぜ、お米をそんなに大切にしないのか? 結局、外国の言いなりか?

どうせ 農業なんて(ITもそうだけど) ブラックじゃん。「やりがい」 以外に何が残るのでしょうね。


働き方改革と現状維持

こういうのを見ると、日本の 「成功体験」 の罪深さを実感します。

今まで、このやり方でOKだったんだから、今後も大丈夫。

という考え方ですね。

ところが世界は時代が変わっていき、平成もあと半年足らず。

これまでどおりではムリだとわかっているはずなのに、「やり方を変えるのは危険」 と言う人が多い。

そりゃ危険でしょうよ。安全なやり方で、今までやって来て大丈夫だったんだから、それから見れば挑戦は危険だ。

だからこそ、その危険を充分吟味して、清水の舞台から飛び降りなくちゃいけないんだとわたしは思う。

「働き方改革」 は、批判も多いし、わたしも不安ですが、

いつかはやらねばならんことだろう。

変化に対応できたものだけが 生き延びる。

小泉の改革は、失敗したと思ってるから、

対応の仕方を間違わないよう、安部さんには期待と不安を抱いています。

総裁選、どうなるんだろう。

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