調味料あれこれ:味覇
夫と同棲していたときに使っていた調味料。
それは、『味覇(ウエイパー)』という名前の調味料でした。
ウエイパーの赤い円筒形の缶を見て、
「あーあれかー」思い当たる人もいるかもしれません。
中華料理の味の決め手となる様々なエキスやスパイスを凝縮したもので、ペースト状。
平成にもなればS&Bでもハウスでも、焦がしニンニクのペーストや甜麺醤(てんめんじゃん)や五香粉(ごこうふん)などが商品化され、家庭料理の一助になっているようですが、三十年以上の実績のある中華料理の調味料の定番と言えば、この味覇が代表だったように思えます。
代表だけにこのウエイパー。
ネ友が、「高い!」 と叫んでました。
たしかに、最小単位のものでも1個300円以上もする。
しょっちゅう、中華料理をしていないと、もったいない。
でも、ご記憶でしょうか。
わたしは ダイエットを しているんです!
脂っこい中華料理は、からだのためになりません。
やっぱり、だめなのよねー。
世の中に、脂っこくない中華料理があったら教えていただきたい。
中華料理ぐらい、油を使う料理は、わたしは知らない。
炒め物、蒸し物、揚げ物、なんでもござれ。
そういえば、水餃子って油を使ったっけ?
ともかく。
最近、中華料理と言えばシュウマイしか作っておらず、ウエイパーが時々、恋しくなります。
おいしい料理って、どうしてからだに悪いのでしょう。
ところが、『体脂肪には、ダイエット効果もある』 といいます。
その論拠は、去年放送された 『人体~脂肪と筋肉が命を守る』 にあります。
NHKの 教養番組 『人体』 によると、体脂肪は、食欲をおさえろー! という脳へのメッセージ物質を発しているそうです。
食欲が抑えられなくなるのは、脂肪がふえすぎて、メッセージ物質の入る隙間をふさいでしまうから、ということ。
「だから、痩せすぎてもだめなんだよ!」
と、NHKが助言します。
「そのとーりだ! もっと食いたい!」
隠れ肥満と診断されてるわたしは、力こぶ込めてぐももも~っと叫ぶのであった。
そうなのだ!
痩せすぎているよりも、小太りのほうが寿命が長いのさ!
でも、ウエイパーって、ちょっとばかり、味が濃いのよね。
血圧高めのわたしとしては、買わないほうがいいのだと、自分に言い聞かせております。
ウエイパーの絵というと、あの、こっちに手を振っている小父さん。
あのひと、何者なんでしょうか。
親しげに手を振ってるけど、ほほえみ外交? (爆)
細めた目の奥に、陰謀が見える気がして、ちょっとこわい。
そうやって、ウエイパーを使うのをためらっているうちに、ウエイパーはカピカピになって、本来の味を失うのであった。
でもさー、わたしは日本人であって、中国人じゃないんですよねー。
納豆も食べたいし、スパゲッティも食べたいし、ハンバーガーも食べたい。
最近、トマトジュースを暖めてレモン汁とオリーブオイルを入れたものを夕食に飲んでいるので、ますます昼間は食べたい。
しかし、食べる人口はふたりきり。
中華料理の量が多くなって食べ残す危険をおかすより、無難にお総菜を買ってしまうわたし。
ほほえみ外交? のウエイパーの小父さんの絵を眺めつつ、
「さよならー」 と 手を振って別れるのでありました。
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