私多分、宇宙一時間を無駄にするのが上手かもしれない。

 相変わらず頭痛薬は切れっぱなしのまま、買う気のない日が続いている。そして今日も、破裂しそうなこめかみを抑え、死にたいと唱える。

 家にいる時よりも、バイトに向かう電車の方が落ち着けるってどういうことだろう。数分ながらの道のりを、本を片手に、文字の世界へ入り込む。それだけなのに、ゆったりと、癒されていく。(対価として、目が疲れるけどね)


 昨日着た服が、非常に自分に似合っていて、さすが私、センスがいいなぁと思った。サムライガールといつか呼ばれるんじゃないかとソワソワしながら、GIRLIの曲を頭に流す。私も髪を真っピンクとかにして、街を颯爽と歩きたい。カッコいいな……。

 そういえば、まだこの街が寒かった頃、待ち合わせにいる三人の元に歩いたことを思い出す。丈の長い上着にただ、真っ直ぐだけを見つめ、進む私。到着して言われたことは「スパイみたい」ということだった。やったね。誰かにハニートラップしちゃう?暗殺しちゃう?どきどき。


——————

喜びに、怒って、哀しんで、楽しむ。


『喜』

辺りでは歓声が湧き上がり、紙吹雪が飛び上がった。心踊るような場面に巡り会えたことに浮かれ、拍手をする客席とともに、声援を選手たちに送り出した。


『怒』

私、あれほど駄目だって、言ってたでしょ。

グツグツと沸騰する彼女の中身に、自分まで腹が立った。僕じゃないのに、僕はそんなこと、やってないのに……。頭にくる言葉に、貧乏ゆすりをしてしまう。うぜぇ。


『哀』

胸が張り詰めるような思いになり、泣き叫びたくなった。うなだれて目元が赤くなった自分の映る、割れた画面。嗚咽が止まらない。蝮に腹を巻きつかれたような気持ち悪さ、悲痛。私はまた、やってしまった。


『楽』

いつも聞く日常的なメロディーに誘われ、コンビニに入っていく。見慣れた店員たちに「いらっしゃいませ〜」と挨拶されながら、向かうはアイスのコーナー。冷たい風が吹き上がるユートピアに、思わず唾を飲み込んでしまった。胸が騒ぎ始め、伸ばす手が震えていた。

やっと買える……!やっと食べれるんだ!

そう思うと、天へ昇れる気がした。


——————

ウザいから消して、ここに載せておく。

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