「ただ、語彙力は鍛えろ。なむなむ」

 友人のしようとしている研究の内容を聞いたけど、何一つ理解できなかった。私の頭に難しすぎるのか、彼女が凄すぎるのかわからないけど、とりあえず面白そうだし、見守っていることにした。

 こう思ったのが、今年の前半だった気がする。そして今日、その子に会いたくなってメールをした。いま、返事を待っている途中である。


 私の好きなモデルさんが、同じ歳だっていうことを知った。

 私の好きなバンドのボーカルが、同じ歳だっていうことを知った。

 つまり、喜び弾けるっていうこと。


 苦手な先生とも喋れるようになった。けどちょっと迷惑だから、当分また話しかけないことにする。めんどくさい。


 来年に卒業することがわかったから、私はその間までにこの家から逃亡する方法を考え、素敵なキャンパスライフへ向かう道を作らなければならない。そして、その間に研究も行う。

 つまり、カクヨム 甲子園に何かしらの作品を投げ出すことができるってことだね。まさか二度出れるとは……。嬉しいのか、なんなのか。


 自分の歳が、悔しい。歳なんて、何年生きたかの証なのに。たった、どれだけなのに、ね。

 そんなことよりも、お腹が痛くなってきた。けど、少ししたら治ってきたから、大丈夫かもしれない。

 え、何が?


 昨日、初めて「あなたの眉毛と唇が好き」と言われた。眉毛、自分で気に入っていたから、嬉しかった。けど、唇……。そんなこと言われるなんて、想像できなくて、照れてしまった。

 私の個人的な自分の好きなパートは、斜めから見る目で、「アラジン」のジャスミンみたいな形をしている。


 数日感マニキュアを外した。爪が、酷く短くなった。

 嫌いな人に「薄めの色なら、いいでしょ?」って聞いたら、「何を言ってるんだ。ダメに決まっているだろ。ナチュラルが一番だ」とぶくぶくに太った病気の赤い鯉みたいな顔をして答えた。

 せっかく、長く綺麗になったのに。全て水の泡。自分が、本当に嫌になる。理由があるって言ったのに。


 授業で小説を読むことになった。オーディオを借り、シャーペン片手にメモを取っていく。そして、最後に涙が溢れ、いつの間に泣いていた。何だこの話、悲しいな、おい。という話を友人にしたところ、話をあんまり理解できなかったと答えられて、微妙な気持ちになった。えーーーー素敵じゃんっ!「僕のスカーレットアイビスが〜」っていう終わり方、最高じゃん!マジでDoodleとbrotherのことわかってないなぁーなんて、知ったかぶりを心の中でした。ういー。

(“Scarlet Ibis” by James Hurst)


 今日は妙に愉快な気持ちだった。

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