やぁ、おはよう。そして、おやすみ。

 今日はなんだか、色々と仕事をした日だった。全然休んでないから、精神と身体共々、お疲れです。


 友人から、アメリカからのお土産として、季節外れなキャンディーケーンを貰った。通常の形ではなく、コロンと両手の中で転がる、形。ビー玉ぐらいの大きさだった。

 口に含むと微かなミントの味が広がって、噛むと思っていたよりも、柔らかいことに驚いた。食感は、カリッ、ではなく、サリッ。ふんわりとした爽やかさと、懐かしい香りが広がった。

 美味しい……。


 バレンタインの前日、当日、翌日の三連続に友人たちの誕生日があって、おかしな面白さに襲われている。なんだか、変な感じがして、妙にその日になるのを楽しみにしている自分がいるのは、どうしてだろう。


 他人の誕生日は、意味のわからないまま休める、祭日のようだ。

 自分の誕生日は、休める理由の知っている祭日。


 妹をあやす母が綺麗で、暖かな気持ちになる。夕陽に照らされている顔には、優しさが漂っている。そうして、我が子への微笑み。同じ母の子なのに、私に向けられているものじゃない。けど、いつまでも見てられる、そんな力があった。

 そんな姿を見つめていると、自分にまで、母と同じような笑みが溢れていることに気付く。

 なんだこれ。私、いつの間に笑ってた。

 素敵な時間を、誰にも壊されたくない。今の私なら、全てを投げ捨ててでも、二人を守ってあげられる。そう思ってしまうほどの、無垢さがそこにはあった。

 なんだろうな、これ。

 夢の中にいるような感覚に、自らの祈りを捧げた。捧げなければならない気がした。私だけの祈りを、二人に。そして、世界に。


 よし、友人のためになんか描こう。そして書こう。描いて、書いて、投げ渡そう。



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