最期の晩餐

継ぎ足しながら煮詰めていく

負の感情のスープ

どこまでも深く深く濃く

濃縮されていく念を


極上の一皿に変えて

あなたへ捧げよう


何も知らないあなたは

美味なる情念を口にする

それは血に肉に心に宿り

芯からあなたを汚染する


解毒剤はないから

心逝くまで堪能して欲しい


狂気に染まるあなたは

きっと、美しいに違いない

どこまでも澄んで清んで

限り無く透明な哀を知るだろう


そして零れ堕ちるのだ

この掌にいだかれるため


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