慟哭

愚かな自分と向き合うのは

愚かなことなのか


汚泥のような心情を吐露する

文字の迷走を

うたと呼ぶのは思い上がりなのか


体の奥底から

生々しく沸き上がる感情を昇華し

美しく整えられた詩にするなど

無理だと言うのは逃げでしかないのか


教えて欲しい


ひとは何故、言葉を持ったのか

自由に詩う術を持ちながら

高尚という壁を打ち建てたのか


何故、激情のまま迸る言葉を綴れば

目を背け、嫌悪を露にされるのか


痛みを苦しみを憎しみを

どう浄化していけばいいのか


詩うこと以外、知らぬ私に



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