せっかくだから親戚達がうちについて理解を示してくれた事を記しておく

 ご無沙汰しています、幽冥牢彦です。

 先日、個人的にかなり大きな動きがありましたので、記憶が鮮明な内に記しておこうと思った次第。

 以前記したエピソードがあるのですが、読むとしても長いので、ポイントだけ抜き出して添えておきます。

・親が

『『自分の子供には何をしても、親への愛は尽きないはず』と信じて疑わない』

という、血が繋がっている事を呪わざるを得ないタイプの毒親なのだが、わたくしをかばってくれている親戚達ですら、

『お互いの気持ちのすれ違いなんじゃないの?』

『幽冥牢彦くん、グレなかったから、遅れて来た反抗期的な奴では』

という認識でいて、事実を説明しても向こうがまともな人間だと思ったままだった。


 ひとつでまとまってしまった……!

 まあ、その毒親(向こうが縁を切ったくせに覚えていないので、『家族』だなとと呼びたくない)に対しては憎悪と殺意しかなく、

『無理にひき合わせようとするなら、あちらかこちらのどちらかが死ぬ事になるけど。

 嫌がってるのに手紙を送って来て、何か捨てたらまずい様なものが入っていたらアレだからチェックする事で目を通さざるを得ないのが途方もなくしんどいんで、最早何と例えればいいのか……ああ、そうだ、ストーカーだし』

とは親戚に伝えてありますので、そこを尊重してくれるくらいには金持ちでもなく(つまりお金持ちではない事が幸いし、マネーパワーで色々無理矢理まとめてしまう方法は取れなかった)、倫理観を持った人達だったという事でしょう。

 で、

『まあ、親戚と言っても向こうの生活もあるから何か出来る訳でもないし、やはり他人だよね』

という絶望的な気分でいたのですが、その親戚、叔母Aとでも書きましょう、そちらから電話が来たのです。

『あのね、幽冥牢彦くんに謝らなきゃなと思って電話したの』

という。叔母Aに限って謝られる様な事は思い付かなかったので、何事かと聞いてみますと、今回のタイトルの出来事があったのだと仰る。

 叔母達も苦労人ですので、えげつない人間関係の例を聞いたり経験したりは当然しております。その上で理解が及ばなかった様なので、絶望していた訳なのですが、どうも毒親が、彼女達のより合わせまくったザイルの如き堪忍袋の緒を遂に切ってしまった様でした。

 経緯を聞いた限りでも理解に苦しむ内容でしたが、どうも

『幽冥牢彦が

『『叔母達を連れて故郷に戻る』

と言っていたのに戻らない! 手紙を出しても返事もない!! もう直接電話するから番号を教えなさい!』

という、存在しない上に身勝手な話で怒られたから叔母達がキレた』(原文ママ)

という事らしい。読み返してもよく分からない話ですし、そんな話は叔母達の都合も無視しているのだから、そもそも発生する可能性もない。

 で、

『自分で追い出したくせに

『帰って来い』

とか

『やり直そう』

とか

『勘当は取り消す』

などふざけた話を繰り返す上に手紙もしばしば送って来る。

 自分でした話で都合の悪い事は

『言っていない』

と否定した上に被害妄想とし、こちらを狂人扱いする』

という毒親の諸々をわたくしから聞かされていた叔母達が遂にキレた、と。

『何よあんた、自分の事ばかり! あんた、

『幽冥牢彦くんに嫌われているんだ』

っていい加減に理解しなさいよ!!』

と詰めてくれたそうな。

『で、あれはダメだなと分かったの。

『今まで理解のない事を言って幽冥牢彦くんをずっと苦しめて来たんだな』

って、叔母Bと話したの。その事を謝ろうと思って電話したの』

という内容の電話が、叔母AとBから来たのでした。叔母Bは少し前に理解の兆しが電話であり、叔母Aが最後の牙城という感じでしたので、途方もない衝撃を受けましたね。

 基本、毒親に苦しめられ、周囲の理解も得られない人にとって、

『一般的な仲の良い家族の様に付き合い、振る舞いなさい』

と言われたら、

『もう理解は求めないから奴の話をしないで』

となります。何せ、

『自分を大事にしてね』

という言葉と同時に言われますから、如何ともし難いタイミングでの腹痛の様にじわじわと効いて来ますし、

『その邪魔をしてるのがあいつなんだよ! 矛盾してるだろう!!』

と、屈折した憎悪も蓄積します。中でも辛かったのが、どれほど相手の態度を打ち明けても、心理的な虐待ですと物的証拠がないものですから、

『親なんだから』

『家族なんだから』

『あなたが少し我慢してさ』

と言われてしまう事でした。

『これはわたくしの方がおかしいと思われてるし、話の内容にもうんざりしてるな』

と感じてましたが、毒親がこれまた、

『生まれてこの方ただの一度も育児における失敗がなく、愛情しか与えた事がない親』

の様に叔母達に振る舞うので、悪循環でしかなく、そういうのもあって

『ダメだこりゃ。世にある仲良しな関係は尊重するけれど、毒親の関与などで巻き添えになったら嫌だし、最終的にはいつもわたくしが忌み嫌われるパターンなので、愛とかそういうものからは距離を置いて生きて行こう。

 どうせあちこちの、わたくしの情報を多少聞き齧った程度の捨て垢軍団からは何度も

『うつ病は甘え。市役所を騙して金を得て、毎日美味いもん食ってぶくぶく太って暮らしてるんだろう。働け。死ね』

と言われてるしな。

 もういい。捨て垢軍団を一生呪って生きて行こう。

 その傍ら、楽しい事を探し、話の合う人とだけ、たまに意思の疎通をしてみたりして、生きて行こう』

と思って過ごしていた訳です。


 それが何と覆ったのでした。家を追い出されて15年も経ってから。

 生まれてこの方ずっと毒親だった訳ですから、45年経ってやっとですよ。

 びっくりしますよね。


 一応叔母達には理解してくれた事にお礼を言い、その上で、

『奴は叔母さん達もずっと騙してるし、馬鹿にしてるし、感謝など微塵もしていないから、泣こうが喚こうが、絶対にほだされないで。どうせまた利用されるのがオチだから』

と、釘を刺しておきました。

 すぐに信じられるものでもありませんが、ずっと色々庇ってくれた叔母達が反省しているというなら、それは事実なので、基本的に信じてはいます。


 と、まあ、そういう事がありました。

 よくある例なら感動して泣いたりするのかもですが、そういう部分は摩耗し切っているので、時間差で反応するのではと思っています。


 まずは、毒親だという理解が広まり、本当に良かったです。





 ではまた。

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